ご機嫌天気予報

▽一人の夜 ページ32

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あれから撮影は、23時過ぎに終わって。




メンバーの疲れもピークだし、
もちろん私の疲れもピーク。




ホントは広臣と一緒にいたいけど

ホントは一緒に朝ご飯食べたいけど、



広臣だって一人の時間は絶対欲しいハズ。




だから

『ねー、広臣?』


「んー?」


『私今日はきちんと自分の家帰る笑』



最近いきなり雷落ちたりとかなんとかで、もう軽くいそうろうみたいになってたからね、私。笑





それを聞くと広臣は

「えーダメ。一緒寝ようよ」



急激に甘えてくるけど、

正直な気持ち、絶対一人の時間欲しいよね






だからさ、

『私が一人になりたいのー。

広臣に私の心忙しくてさ、ちょっと休憩って感じで!ね?』




そう言うと、何故だか広臣は

いいよ、とOKサインをくれた。








というわけで

久しぶりの自宅。



広臣に比べたらそりゃ狭いけど

有難いことにお仕事沢山貰ってるから、私の年齢にしては広め。





だけど、一人の夜はとても寂しい。






肌と肌の温もりとか、笑いとか。

そんなの一人だったら一切起きない。






ベランダに出て星を眺めようものの、都心のここで星なんてほとんど見えない。




見えるとすれば、一等星ぐらい。






そんなこんなでお風呂も入って、

夜中に対したテレビなんてもちろん無くて



ほとんど無言のままベッドに入った。






声を出したことと言えば

飼い猫のしおにただいま、と寝るよ、と言ったぐらい。







『しおー。最近帰れてなくてごめんね』



しおが
にー、と泣く時は怒ってる時。




『ごめんってー。お詫びにさ、明日広臣連れてくるから!ね?』






しおは、私と同様

広臣大好き人間。


じゃなくて猫。





広臣が家に来ると、

にゃご、と鳴いてずっとスリスリしてる。






広臣に明日会える、と分かった瞬間

にゃご、と声をあげてすりよってきた。






しおも私と同様


広臣様様だもんね。






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