堕ちる 11 ページ11
「ご清聴ありがとうA。もう戻っていいぞ。
鬱、部屋までついて行ってやれ」
「えー、もう行ってまうん?終わったらお喋りしよう思っとったのにー」
ゾム様が口を尖らせてそう言う。
「もう夜やし、色んな事あってA疲れとるやろ。休ませたれや」
「えー」
「夜ふかしはお肌の大敵めう〜」
「とんちとマンちゃんの言う通りやな。そんじゃAちゃん。お部屋戻ろっか」
「…はい」
正直に言うとまだまだ聞きたい事が何個もあるが一刻も早くこの部屋から出たかった私は椅子から降り、鬱様について行く事にした。
「A」
扉をくぐろうとした時、ゾム様の声に呼ばれる。
私は後ろを振り返り、ゾム様の方を窺うように見る。
「これからよろしくな」
ゾム様が私に笑いかける。
「は、はい」
私は小さく返事をし、足早に部屋を出た。
私は歩きながら振り返り、少しずつ遠くなっていく閉ざされた扉を見る。
私は…どうしてしまったのだろう…
フードを被っていて口元しか見えないはずのあの笑顔に狂気のような物を感じてしまった私はおかしくなってしまったのだろうか…
私はその問いを心の奥底にしまい、前を向いて鬱様について行った。
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明日花(プロフ) - このようなめっちゃめちゃいい作品があるからこのアプリはやめられない!読み終わったあとすぐ一番右のお星様を押しちゃった、、、好きです! (2022年2月13日 7時) (レス) id: 6f8c950d7b (このIDを非表示/違反報告)
シュネー - あ、もう、好きぃ……………。は?もうストライクスリーアウトなんだが。最高かよ。(褒めてる) (2022年1月24日 22時) (レス) id: 1ee7840ed0 (このIDを非表示/違反報告)
陽華 - いつか、pink物となる。私の予感 (2020年9月22日 12時) (レス) id: 4fefb0da81 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の散歩 - ドストライクすぎて逆に鳥肌…。めっちゃハマります!あ、お星さまちゃんと右端押しときました! (2020年5月19日 22時) (レス) id: 7ad76e25a2 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - ドストライクな小説(^ω^)主人公の年齢ってどのくらいなんですか? (2020年5月19日 10時) (レス) id: 7fd9de27a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KIBA | 作成日時:2020年5月1日 18時