堕ちる 20 ページ21
｢おはようございます。Aさん｣
｢おはようございます。エーミール様｣
身支度と朝食を終え、部屋でゆっくりしていると昨日ショッピ様が言った通り、エーミール様がいらっしゃった。
｢今日は少し大事なお話をするのですが…ここだとメイドが来るかもしれませんね…場所を移しましょうか。ついてきて下さい｣
｢？…はい｣
ウグリシナさんが来たら何か不都合があるのだろうか？
｢あの、エーミール様？どこに行くんですか？｣
｢図書室です。図書室なら大丈夫でしょう｣
先程からエーミール様は何かを心配している。
なんだろう…嫌な予感がする…気のせいだろうか…
私は不安を抱えながらも歩を進めた。
図書室について中に入る。
｢そこの椅子に座って下さい。紅茶を淹れて来ます｣
私は頷き、椅子に座る。
暫くしてエーミール様が紅茶を持ってきて下さった。
｢ミルクティーです。飲めますか？｣
｢はい。大丈夫です。頂きます｣
私は淹れてもらった紅茶を一口飲み、息をついて顔をあげて言った。
｢…あの、ショッピ様からは説明があると言われていたのですが…なんの説明なんでしょう｣
｢そうですね…そろそろ本題に入りましょう。まずは貴女の現状について詳しく話しましょうか｣
エーミール様はそう言いながらティーカップを置いた。
｢メイドや護衛など、私達以外の者には貴女は放火魔の被害にあった孤児院の生き残り、そして貴女を保護したと伝えています。ですが、実際は私達に家を燃やされて家族の大半を殺された憐れな孤児です｣
｢・・・｣
｢私達が貴女の家族を殺した理由は前にもグルッペンさんがお話したように貴女が欲しかったからです｣
｢…あの…一ついいですか？｣
｢はい、何でしょう？｣
｢その欲しかったってどういう意味なんですか？グルッペン様は私に惚れているからと言っていましたが、私はただの孤児です。優れた何かがあるわけではないですし、見た目だって平凡です。本当の理由はなんですか？私の家族を殺してでも欲しかった理由って何なんですか…？｣
｢・・・｣
図書室に静寂が流れる。
そしてエーミール様が口を開いた。
｢…本当に馬鹿ですね。貴女は｣
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明日花(プロフ) - このようなめっちゃめちゃいい作品があるからこのアプリはやめられない！読み終わったあとすぐ一番右のお星様を押しちゃった、、、好きです！ (2022年2月13日 7時) (
レス) id: 6f8c950d7b (このIDを非表示/違反報告)
シュネー - あ、もう、好きぃ……………。は？もうストライクスリーアウトなんだが。最高かよ。(褒めてる) (2022年1月24日 22時) (レス) id: 1ee7840ed0 (このIDを非表示/違反報告)
陽華 - いつか、pink物となる。私の予感 (2020年9月22日 12時) (レス) id: 4fefb0da81 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の散歩 - ドストライクすぎて逆に鳥肌…。めっちゃハマります！あ、お星さまちゃんと右端押しときました！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 7ad76e25a2 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - ドストライクな小説（＾ω＾）主人公の年齢ってどのくらいなんですか？ (2020年5月19日 10時) (レス) id: 7fd9de27a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KIBA | 作成日時：2020年5月1日 18時
