気づいたら乙女ゲームのモブになっていた件【降谷零】

第15話 ページ18

「A…俺は…」
フラれる！？フラれる！？フラれたらだれかAEDもってきてね！！！心臓マッサージ！！
「A！！」

隈をつくって泣きじゃくった顔で紬が勢いよく出てきた。
ナイスタイミングぅ！！

『なんだ、その顔。かわいい顔が台無しだよ。』
「３日も寝るなよ！！」
『確かによく寝たと思ったよ＿＿って３日だと！？寝すぎじゃね？？？』
え？眠り姫？？あ、そんなにかわいくないか。

「心配したんだから！！！」
『ごめんて。』
「…柊。俺は帰るな。」
『えっあっおん。…ちゃんと寝てその真っ黒い隈を直してきてね。』
にかりと笑う私。
「ああ。」
笑い返してくれた降谷は、帰っていた。帰っていったのだが。

『ああああああ！やらかした！』
「なんだよ、急に」
『なんかね、私さ、』
「う、うん。」
『ハイパーパワーゴリラに告った』
「ええええええええええ！？」
「お二人とも、感動の再開だと思うけどお静かにね！」
お医者さんらしき人と看護師さんが入ってきていた。
サーセン…

「どどどどういうことなんだい！？」
『なんか、好きだと自覚したらつい、ね？』
「ばか野郎。順序があるだろ。色んなことすっ飛ばしてんじゃないわよ！」
『こ、恋ってそんなもん。』
「んなわけないでしょ！！明後日からどうするの？」
明後日？たしか退院日だよね？ということは、警察学校に戻る。…降谷に会わなきゃいけねーじゃねーか！！！数十分間前の私を往復ビンタで殴りたい。

『と、とりあえず逃げる？』
「大丈夫かそれ。」

『だいじょばなかった！！！』
「待て！！！柊！！！」
『無理ですね！！』
何故か鬼ごっこ(LvMAX)をしています！！！

第１６話→←第14話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す