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第14話 ページ17

side零
一瞬。そう一瞬だった。
「ッ零危ないッ!」
!?
振り向くと、彼女は男にバットで殴られていた。彼女がスローモーションで倒れていく様に感じる。
『柊ッ!』
出血もしている。
『柊ッ!』
返事をしない彼女に呼び掛ける。
「ハハッザマーみやがれ!」
頭に血が昇る。守りたかったのに、逆に守られてどうするんだ。
早く彼女を病院につれていかなければ!
早急に強盗たちを片付け、いいタイミングで駆けつけてきた警察に強盗たちを渡した。

『すまない、皆瀬。俺のせいだ。』
目の前にいるのは泣き腫らした彼女の親友、皆瀬紬だった。
「降谷くんそう自分を責めないで。Aはそう言うやつだから。」
今にも泣きそうな目で必死に笑顔を繕う彼女の表情がとてもいたかった。クソ、なんでもっと周りを見てなかったんだ。
後悔しかなかった。

「もう3日よ、降谷くん、さすがに寝てください!」
ヒロインの名字が心配そうに言う。
『いや、仮眠もとってるし、大丈夫だ。それに、柊のことが心配だからな』
「Aちゃんのことが好きなんだね、降谷くん。」
『ああ。好きだよ』
たまらなく好きなんだ。だから、こんなにも後悔してるのだ。起きている時とはちがい、大人しい柊を見つめならがいう。

ヒロインの名字は苦しげな顔をし、自分を見ていない降谷をみて諦めたような泣きそうな顔をした。
「降谷くん、頑張ってね。Aちゃん天然っぽいから。」
『そう、だな。だけどまずは謝らなきゃな』
「それじゃあね、降谷くん」
『ああ。ヒロインの名字』
…ごめんな。俺はヒロインの名字の気持ちには答えられない。彼女のことが好きだから。だから。
おきてくれよ。また馬鹿なことを言って俺を困らせてくれよ。
『柊ッ…』
ポロリと熱い涙がおちた。
その時だった。
「あれれ。泣き虫のゼロじゃないかぁ…」
ふわりと笑う彼女がいた。"泣き虫のゼロ"どうしてそのあだ名…それよりもそれよりもだ。
『起きたのか!!今看護師さんを…』
それよりも早く謝らなければ。
そう思った矢先
「零。好きだよ。」
今までみたなかで一番綺麗なまぶしい笑顔だった。
時が止まる。
顔が赤くなるのを感じる。

す、き?

彼女の口から出たとは信じられない言葉が出てきた。誰かと勘違いとかしてないか?でも、さっき零って…
彼女の太陽の光を浴びた瞳がこちらをみた。
答えなければ。俺の気持ちに終止符を打たなければ。
俺は口を開けた。


ヒャアついにって感じじゃないけど、付き合う感じ…?

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設定タグ:名探偵コナン , 警察学校組 , 降谷零   
作品ジャンル:ラブコメ
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チョコミント(プロフ) - ぽさん» 感想ありがとうございます!楽しんでもらえてよかったです!これからも更新頑張ります💪 (2022年7月12日 17時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
- ハイパーパワーゴリラ零君が面白かったです!これからも無理せず更新頑張ってください! (2022年7月12日 14時) (レス) @page7 id: a66773a6f1 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - wdmwjvpさん» すみません、外すのわすれてました。 (2022年7月8日 18時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
wdmwjvp(プロフ) - オリ/フラ立ってますね。外して下さい。作品作る時はしっかり確認して下さい (2022年7月8日 18時) (レス) @page1 id: 6b640175c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チョコミント | 作成日時:2022年7月8日 18時

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