気づいたら乙女ゲームのモブになっていた件【降谷零】

12話 ページ15

『乙女ゲーム要素より殺人ゲーム要素(？)多いじゃねーか！！』
えっ私何叫でんねん！！えっ急にエセ関西弁でてくるやん。
『おおっ私の部屋じゃねーか！？ってえ？何感動してんの？』
なんか忘れてるような…？
「ねぇちゃん、うるせぇ！」
ドタドタと部屋に入ってくるのは…
『愛しの弟じゃないか！！』
「いやゲロキモいわ！！こっちくんな！」
何故かめっちゃ懐かしい、感動する()

「お母さん！！こいついつもよりおかしい！！」
「Aはいつもおかしいわよ〜」
『ちょっとまて、お母さん。娘にたいしてひどくないか？？』
「なんか拾い食いでもしたんだろ。」
『お父さん？？娘をなんだと思ってるの？？』
「人外。」
『じゃあお前はなんだよ。』
「人間様。」
『お前何様？？？』
「話聞いてたか？」
嗚呼帰ってきたのだ。それにしても大事なことってなんだろ…？

ピンポーン

「Aでておいで」
『りょ。』
はいはーいといいながら扉を開けると目の前には…
『どちら様ですか？？』
「頭でも打ったか？降谷零だが？」
どこかでこの名前聞いたことあるはず…。あれ、このゴリラ()どこかで…？

「あら、零くん？遊びに来たの？」
「まぁ、はい。今日花火大会なんですよ。」
『ま？？りんご飴かいたい。』
「お前ならそう言うと思った。」
ふわりと笑う零に少しいやかなりドギマギする。いや！なんで私こいつがいる状況に馴染んでるの！？どうみたって可笑しいのに。

知らない人なはずなのに…？

「そういえば押し入れに浴衣あるじゃない！ちょっとまっててね、零くん。おいで、A！着付けてあげる！」
『え？なん…ちょっひっぱらないでぇ！？』
腕もげる！！
数分後…
「さすが私。数分でこのかわいさはよくやったと思う…」
『一人でなにいってんだ。』
ピンクの桜の柄が入った浴衣。まるで警察を象徴するような桜に少し笑みがこぼれる。
「さぁ！いったいった！」
『え、まじでこれでいくの？？』
「この顔に生んでやったことを感謝なさい！」
『え？うん？アザッス？』
ｽﾞﾘｽﾞﾘとまたもや引っ張られ、降谷の前までつれてかれる。
『ど、ども…さっき振りです…』
「えっとあ、お、おう？」

そのまま外に出され、しぶしぶ私たちは花火大会へ行く事になった。思い出せないな…この人。

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