ねむ君のほお袋 【志麻】

ほお袋 ページ28

届いたチーズインハンバーグを口にしながらＣＤの話を聞いていた。





ピロンピロピロピロ…ピロン

焦ったようにカバンから携帯を取り出しLINEであろうものを確認すふと“はぁ”とため息を付きこちらを見た。






｢Aちゃん…今坂田からLINEきてんけど｣




ついつい“坂田”という言葉に反応してしまう。



｢…うん｣






｢ここなよう浦島坂田船で集まる所やねん

今から皆ここ来るって…｣







.








.









.









絞り出して声がでた｢えっと…｣に被せるように｢はじめましてー｣と元気のいい声が聞こえた。







.









.








｢さ、かたさん！？｣


驚きのあまり手に持っていたお茶が落ちそうになった。


.


セ｢どうもー、志麻くんが言ってた子？｣




｢ちょ、センラマン！？｣









.









私の隣には無言で座ったうらたさん





そして目の前には志麻くんと坂田さんとセンラさん









.









カタン



コップが力なく置かれ天井の照明を見た。





｢…死にそう｣

ほお袋→←ほお袋

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す