29話 ページ31
アズール「……!」
少し間を開けて言う。
アズール「……どうして、そう思ったのです?」
『…監督生は香水をつけています。まあ、程々に。むしろいい匂いだし』
『アズール先輩には香水を気にしているような素振りもなかった。監督生大好きのアズール先輩が香水ごときで雇わないなんてこと、ありえないでしょう』
『しかも、代わりに雇った従業員は生徒から嫌われている特待生。面倒事が起こることくらい、貴方なら分かるはずです』
『それだったらまだ監督生の方が雇った時のメリットが大きい。………監督生の方が胸もあるし』ボソ
『私を雇った本当の理由、一体何なんですか?』
アズール「………驚いた、まさかバレてしまっているとは」
『…』
やっぱり、他に理由があるんだ…
アズール「ええ、そうですよ。貴女を雇ったのには他に理由があります」
『……なんですか?』
一体どんな理由が…
アズール「……僕は、貴女に謝りたかった。それだけですよ」
『……………え?』
あれ?それだけ?
『…それだけ、なんですか?もっとほら、脅しとかに使ったりとか…』
アズール「貴女は僕をなんだと思っているんですか」
『さーせん』
はあ…とため息をつくアズール先輩。
アズール「………本当に、それだけですよ。元々、僕は監督生の事をあまり信用していなかったんです」
『その割には私のこと雑巾だのなんだの言ってきましたけどね』
アズール「それはあれですよ、愛の鞭です」
アズール「とにかく、ジェイドやフロイドが貴女の話をする内に、疑問が確信に変わった。それで、なんとか関係を持つ為に貴女を従業員にしたと言うわけです」
『はあ…なるほど…』
なんとまあ…じゃあ私まんまとアズール先輩の策略にハマったって訳か…
いや私、純粋な乙女だから?ピチピチの16歳だから?
まあ前世の年齢加算すれば余裕で成人超えてるけど。
アズール「…ということで、改めて言いますがAさん。本当に、今まで申し訳ございませんでした」
『あー、別にもういいですよ。慣れてるんで』
アズール「そうですか…」
アズール「ではAさん、これからもうちの従業員としてよろしくお願いしますね」
『へーい』
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流され人生、どんとこい - 監督生が思いの外可愛くてつい中指を立ててしまったのはきっと妾だけじゃあない。………ハズ…。クソ!性格ブスは顔もブスなんじゃないのか!?(性格も顔もドブスの発言) (2022年8月29日 4時) (レス) @page50 id: 9f95d8689d (このIDを非表示/違反報告)
たまご豆どうふ。(プロフ) - お気に召していただいてめちゃくちゃ嬉しいです…!ちょっと改変してしまったのでしまったと思ったんですけど、喜んでもらえたみたいで嬉しいです!💖これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします!😎 (2021年10月26日 18時) (レス) id: d5846fc000 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - そして…続編キタ──ヽ('∀')ノ──!! おめでとうございます!これからも更新を楽しみにしています。頑張って下さい♪ (2021年10月26日 7時) (レス) @page50 id: 2c35d5203a (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - たまご豆どうふ。さん》私の妄想を遥かに超える素敵な話をありがとうございます…!!(´;ω;`) 嬉しくてめっちゃ読み返してます! (2021年10月26日 7時) (レス) id: 2c35d5203a (このIDを非表示/違反報告)
たまご豆どうふ。(プロフ) - リサさん» リクエストのお話できました!遅くなってすみません…お気に召してくれたら嬉しいです…!😊 (2021年10月25日 2時) (レス) id: 165a9b41c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たまご豆どうふ。 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/e1135haha
作成日時:2021年6月21日 17時