ぎゅっとされたくて（正門/、誠也/）3 ページ7
(誠也side)
『ふぇぇぇぇぇぇぇぇん…っ…』
Aは
ここがリハ室の前の廊下やと思えへんくらい甘えてきて
今度は俺の腰に後ろから両腕でしがみついてきた。
俺をどこにも行かせへんみたいに。
誠也「なんやねん、もう。。。タオル濡らすだけや。
10歩で着くで」
腰にAを引っ付けたまま、
すぐそこの水道まで歩いて、
Aのタオルを濡らして絞り、
ベンチに戻ってAの腕をそっと離さして
Aを座らして、
壁にもたれかけさして、畳んだタオルをAの額に置いた。
誠也「そんなんなるんやったら最初から我慢せんと言え、
頭痛いとか、足痛いとか」
『…っ…ふぇぇ…っきづかへんかってん…っ…』
誠也「気づけ。体調管理とか言うても難しいときあるけど、体調悪いぐらい自分で気づけ」
『ぅぅぅ…っ…』
泣きながらAが頷いて落ちそうなったタオルを
俺がとっさに受け止めてまた額に乗せて隣に座った。
隣に座ったら、自然と横からAが寄りかかってくる。
腕に触れるAの頭が熱い。
さっきまでの不機嫌から一転して
今度は甘えん坊なってひたすら泣いとるAを
10分くらい休ませてから、
Aを連れてリハ室に戻って、
Aを壁際の端っこに残したまま、
少し落ち着いてたリハの途中で
俺がひとりで振付師さんにそっと交渉して
Aは今日のリハ休ませることした。
Aがめちゃめちゃ泣き顔でリハ室に戻ってきたから、
大晴が「え…誠也くんそんな厳ししたんですか？Aに」
って勘違いしてどん引きしとるけど、
俺は「何もしてへん」言うだけに留めた。
リチャ「ひとりで悪者にならんでもええのに」
誠也「他に思いつかへんかってん」
リチャ「まあ、俺も他にええ方法思いつかへんけどな」
壁際でグズグズ泣いてるAに、
佐野が横になるように促してくれて、
リチャはAに水飲むように声かけてて、
Aは自分のリュックを枕にして
クタッと横になった。
早よ帰らしたいけどひとりで帰らすのは心配やから、
俺らのリハが終わってから誰かがAを送ってく。
それは誰も何も言わんでも6人ともそう思ってて
誰も先にAだけ帰らそうとは思いつかへん。
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らずべりー(プロフ) - そうだったんですか!ゆっくりで大丈夫なのでまた更新されるの楽しみにしてます！！ゆっくり休んでください！ (2023年2月6日 18時) (
レス) id: ed9e9b713f (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 体調不良など諸々あって更新できておらず楽しみにしてくださっている方には申し訳ございません。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年2月3日 1時
