寂しいきもち（小島/）5 ページ41
(Aside)
『おん…』
言いたいけどなんでか言われへんねん。
誠也「ひとりで嫉妬してへんと言うてみ」
『おん…』
そうは言われたけど、
何て言うたらええかわからへん。
誠也くんが自分の楽屋戻ってから、
しばらくして角くんと丸岡くんが
楽屋の前の廊下に来た。
廊下でバッタリ会ったおれは、
角「A、おはよう」
『おはようございます』
丸「今日はギター持ってきたやんな」
そう言われて、
昨日のことを思い出して胸がギュッとなる。
自分はギター壊して泣きそうなって、
そのあと2人が助けてくれたけど、
2人が楽屋でけんちゃんと正門くんに
褒められてるの見てめちゃめちゃ寂しい気持ちに
なったこと。。。
『持ってきました……』
おれはとっさに、廊下で
目の前にあった倉庫みたいな開けたことない扉を開けた。
角「え？何？」
丸「ここにしまったん？」
2人が中を覗き込んでるあいだに、
2人を押し込めるようにして
重い扉を閉めて、回すタイプの鍵をかけた。
閉じ込めて、しまった。
どうしても、今日はけんちゃんを独り占めしたくて。
楽屋戻ったら、正門くんはイヤホンで何か聞きながら
ストレッチしてる。
けんちゃんがそのあと「おはよ」って来て、
おれも『おはよう』って返したけど
めっちゃぎこちなくなった。
小島「なんや？どうした？」
無意識にけんちゃんのことを見つめてしまって
怪訝そうな顔で見られた。
ギクッとしてしまった。
『な…なんでもない！』
せっかく、他に誰も来てない楽屋で
正門くんとけんちゃんと居るのに
全然気が休まらへん。
小島「なんかやらかしたん？A。
その顔。」
けんちゃんには何でもバレてしまう、いつも。
『何もしてへんっ』
そのとき、けんちゃんのスマホのバイブが鳴った。
小島「は？何？
…え？どこに？？」
電話の内容、もしかして……。
けんちゃんが廊下に出ていったとこに、
おれもそっと付いてった。
おれが2人を閉じ込めた倉庫の前で、
けんちゃんがドアを微かに内側から叩く音を聞いて、
鍵を開けた。
角丸「「よかったぁぁぁ…」」
けんちゃんがドアを開けたら、
雪崩れ込むように2人が廊下に出てきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らずべりー(プロフ) - そうだったんですか!ゆっくりで大丈夫なのでまた更新されるの楽しみにしてます！！ゆっくり休んでください！ (2023年2月6日 18時) (
レス) id: ed9e9b713f (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 体調不良など諸々あって更新できておらず楽しみにしてくださっている方には申し訳ございません。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めぐみ | 作成日時：2023年2月3日 1時
