いつも近くに（小島/）2 ページ19
(正門side)
正門「A。ちょっと」
どっか行こうとする背中を呼び止めて、
俺の楽屋の前に手招きしたら、
目の前まで来たAが
『…正門くん…ごめんなさい……』
て下向いて謝ってる。
正門「何を謝ってるん？別に怒ってへんで」
『今日、失敗したから……』
泣きそうな顔で下向いてる。
正門「そんなん誰でもあるわ。怒られたからって落ち込まんでええ。Aらしない」
最後の言葉で、急にハッとして
それまで泣きそうやったのをAが取り繕って、
パッと笑顔作ったんを見て、
俺は言葉のチョイスを間違えたと思った。
『あはは。そうやんなっ』
泣きそうな目のまま笑って、
『今日、帰ったら那波くんとゲームする約束やった！
急いで帰らな！お疲れ様でしたっ』
って急いで自分の楽屋戻って
荷物だけ取ってきて急いで帰ってくAに、
正門「A、無理せんでも…」
て声かけたけど『大丈夫！』てだけ言って
帰ってった。
廊下に出てきたリチャくんが
「え？Aホンマに帰ったん？」
言うてる。
秒速で挨拶はしてったみたいやけど。
正門「帰りましたね」
リチャ「なんやさっきまで静かに落ち込んでへんかった？」
誠也「元気出たんやったらええけど」
誠也くんまで廊下に顔出してきた。
正門「元気出た…んですかね」
(Aside)
怒られても落ち込まへんでニコニコできるんが
おれの取り柄なんやから、
落ち込んで正門くんを心配さしてたらアカン。
そう思って急いで帰ってきたけど、
駅まで歩く途中で涙止まらへんくなって、
早足で歩いた。
那波くんとゲームする約束なんて、嘘。
那波くんは最近仕事忙しくて、
おれが寝るまでに帰って来ないか
泊まってくることも多い。
今日やって起きてるときには会えへん。
なんとか一人で寮に帰って
シャワー浴びて、
気持ちを落ち着かせようとしてすぐ布団に入った。
おれもけんちゃんに話聞いてほしい。
たいちぇに優しく慰めてほしい。
でもけんちゃんは、今は他の子たちのことで
手いっぱいやし、
たいちぇは他の子の相談乗ったり
大学の卒論の準備したり忙しい。
仕方ない。。。。
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らずべりー(プロフ) - そうだったんですか!ゆっくりで大丈夫なのでまた更新されるの楽しみにしてます！！ゆっくり休んでください！ (2023年2月6日 18時) (
レス) id: ed9e9b713f (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 体調不良など諸々あって更新できておらず楽しみにしてくださっている方には申し訳ございません。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年2月3日 1時
