ぎゅっとされたくて（正門/、誠也/）8※ ページ12
(Aside)
誠也くんの表情が変わった。
誠也「何なん？」
『ごめんなさい…』
誠也「勝手にリハ抜けて、
お腹痛いて嘘までついてどういうつもりなん？」
さっきまで心配してくれてた誠也くんに怒られて、
急に罪悪感が込み上げてくる。
もうアニメの続きのことなんか頭から消えてる。
『…せーやくん、あの…』
誠也「もう、知らん。勝手にせえ」
怒られると思ったら、
何も言わずに置いて行かれた。
おれと那波くんは慌てて誠也くんの後ろを付いていく。
『せーやくんっごめんなさいっ…』
無視されて、
その背中を追いかけてると気持ちがしんどくて
涙が出てきた。
誠也くんに続いてリハ室のドアを入ったら、
恐い顔した正門くんと大ちゃんが居た。
大吾「何してたん？時間ないのに2人でどこ行ってるん」
『…ど、どーしても見たいテレビあって…』
那波「A…！」
おれが正直にさっきのことを話したら
隣で那波くんが焦ってる。
正門「何？それでリハ抜けたん？」
那波「ご、ごめんなさい…っ」
大吾「やる気ないんやったら2人ともやらんでええ」
『！！ごめんなさいっ』
那波「やらしてください…！」
パンッッッッ！！！
『あぁぁっっっっ！！』
大ちゃんにいきなりお尻叩かれて
跳び上がってお尻をさすった。痛すぎて涙出る。
パンッッッッ！！！
那波「っっいたいっっっっ！！」
那波くんと2人、大ちゃんに肩に手を乗せられて
小さい声で言われる。
大吾「2人とも終わったらお尻ぺんぺんやからな。
今は時間ないからリハはしっかりやり。」
那波「はい…！」
半泣きの那波くんが返事をして、
おれも頷いて、自分の立ち位置に走って行った。
リハに戻ったけど、
怒らんとおれらのこと置いていった誠也くんのことが
気になってちらちら気にしてしまう。
誠也「A。」
曲が止まったときに
近くで誠也くんが小さい低い声で言う。
誠也「俺の顔色窺わんでええ。リハに集中せえ」
『はい……っ』
無視されんかっただけマシやけど、
口調がいつもより冷たくて
寂しくてつらい気持ちになる。
ぎゅっとされたくて（正門/、誠也/）9※→←ぎゅっとされたくて（正門/、誠也/）7
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らずべりー(プロフ) - そうだったんですか!ゆっくりで大丈夫なのでまた更新されるの楽しみにしてます！！ゆっくり休んでください！ (2023年2月6日 18時) (
レス) id: ed9e9b713f (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 体調不良など諸々あって更新できておらず楽しみにしてくださっている方には申し訳ございません。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めぐみ | 作成日時：2023年2月3日 1時
