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今は、まだ 中編 ページ48

(Aside)

大晴「A、もう来年から中学生やんか、寝られへんことないって」

むきになって食い気味に言う。
『ある!!…ひっく…ひっく…いまもあるやんかぁっ…っ…』

大晴「わかったわ、Aの寝かしつけ方教えとく、誰かに。俺やなくても5人もお兄ちゃん居るやんか」

『たいちぇやないとアカンねん〜っ…っ…っ』
なんでそんな寂しいこと言うん…?

大晴「そんな泣かんといて。泣かしに来たわけちゃうで」

『…っおれはたいちぇのことっ…っだいすきやからぁっっ』
おれが泣きすぎて苦しいくらいで、
たいちぇが頭を撫でた。

大晴「…俺もAのこと大好きやで。大好きやし、可愛いし、尊敬してる。「Aは凄い」て、わかってんで、俺は。
いっつも限界まで頑張って努力しとる。
頑張り過ぎんと、たまに他の5人に甘え?」
たぶん、たいちぇは泣くんを我慢して笑ってくれてた。

『っこれからっ…っも…っちかくにっ…おってや…っ…』

大晴「近くに居らんくても、俺も見守ってるから。Aはまだまだ、これから昇りつめてくんやから。5人と。」

『たいちぇもいてほしいぃっ…っ…』

大晴「ごめんな。いつか、Aがホンマに困ることあったら俺にできることやった絶対助けるから。」

『うぅっ…ぅぅぅ…っ…』

大晴「あ、「寝られへんくて困った」とかはやめてや」
冗談っぽく言って涙目で笑った。

『たいちぇぇ…っ…』

大晴「じゃあな、ありがとうな、A。Aと居って、自信になったし、楽しかったわ。」

『そんなん言わんとって…!』
たいちぇとこの部屋でたくさん笑った思い出が
たくさん、ココロの中に浮かんで、
涙がもっと溢れてきた。

大晴「最後に迷惑かけて、寂しい思いさせてごめんな。」

『っっさみしいぃぃぃぃ…っったいちぇぇ…っっ』
おれは、たいちぇに抱きついた。
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっ!!』

抱きしめられて、「大きなったな。
これからももっと大きなるんやもんな、A。
ずっとそばで見られへんの、ホンマに悔しいわ、
俺のせいやけど。
……A、大好きや。愛してるで。大事な弟として」て、
少し潤んだ声で言われて、
おれは泣きながらぎゅーっとしがみついた。

そっと離されたとき、
たいちぇがバッグを持った。
それで急激に寂しなった。

『たいちぇ…っ…行かんとって…っ』

大晴「ほら、もう夕飯やろ?ちゃんとご飯食べてや?」
明日また会うみたいに言う。

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めぐみ(プロフ) - Xフォロリクしてくださる方、ありがとうございます、公式垢フォローしていない鍵垢からフォロリクお願い致しますm(_ _)m (1月18日 16時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - ぬまさん» はじめまして。コメントありがとうございます。6人のままだった過去の空野くんのお話も書ける元気が出たら書きたいです。Xのアカウントありますよ。シリーズ15の「リクエストについて」にXのDMのリンク貼ってあります。 (1月4日 16時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
ぬま - めぐみさんはじめまして。めぐみさんのお話すごく大好きです。これからもお話書かれますか?できればまだ6人のままのお話書いていただきたいです。あと、Xとかインスタのアカウントなどありますか?またお話読めるの楽しみにしています。 (1月4日 1時) (レス) @page49 id: 55091354e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めぐみ | 作成日時:2023年11月25日 22時

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