なんやかんやもってかれて(リチャ/空野)2 ページ42
(誠也side)
俺は、まさかのことに
慌てて袖口で自分の涙を一瞬で拭った。
帰ったんちゃうかったんか。
俺の隠した涙は空野に見えてたんか
見えてへんかったんかわからへんけど、
空野は『せーやくん〜っごめんなさいぃぃ…っ
ぎゅーしてええ…っ？』てなんかようわからん
泣き方で、目の前で涙顔でこっち見てくる。
誠也「ええけど、何？帰ったんちゃうかったん？」
もう、“ええけど”まで言った瞬間に、
空野は遠慮なしに膝の上に乗っかってきて、
ぎゅーっとしがみついてきた。
『うわぁぁぁんっっ』
俺の左肩んとこに顔を押しつけて泣いとる。なんで？
誠也「どないしたん？なんで泣いとるん？」
さっきまでの頭の中のごちゃごちゃが
吹き飛ぶぐらいの、唐突な目の前の状況。
『…うわぁぁんっ…っおれ…っダンスっ…いっぱいできんとこっ…あってっ…っごめんなさいぃぃ…っ』
そやった、コイツ、ダメ出しし過ぎると
究極に責められとるみたいな気持ちなって
こうなるときあるんやった。
俺は俺が必死で、そのことちょっと頭から抜けて
空野にも普通にダメ出ししとった、この数日。
誠也「それは、」
俺が喋ろうとしとんのに空野は遮ってきた。
『それっ…っもっ…っやけどっ…あのっ…』
めちゃめちゃな泣き顔で、涙でいっぱいの幼い顔を
上げて見つめてくる。
『…っ……せーやくんっ…っとっ…っずっとっ…ふつーにっ…っおはなしできんかってっ…さみしいぃぃぃっっ！
うわぁぁぁんっっ』
確かに、仕事に関する話とダメ出しぐらいは
してたけど、ほとんど雑談的な話はしてへんかった。
ここんとこ。
俺の余裕もなかったし、
そもそも俺が誰かと仕事んこと喋るか
空野を殆ど視界に入れんと早々に帰っとったし。
それだけでこんな泣くん？
そうも思いながらも
全力で求められてしがみつかれると
無下にはできん。
『…っせーやくんっ…っとっ…おはなししたいっ…言うたらっ…「せーやくんいそがしいから」てっ…っおにいちゃんらにっ…とめられっ…ったっ…っけど…っ…さみしいからかくれて待っとったぁぁ…っっ…ごめんなさいぃぃっ…』
誠也「那波と帰ったんちゃうかったん？」
『那波くんはしごとぉぉぉ…っ…』
もう、なんで泣いとるんかわからへんぐらいの
勢いで空野はずっと泣いとる。
誠也「そうなんか、寂しかったんやな」
こんな泣かれると、
目の前の空野に頭ん中全部もってかれて
逆に冷静になる。
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めぐみ(プロフ) - Xフォロリクしてくださる方、ありがとうございます、公式垢フォローしていない鍵垢からフォロリクお願い致しますm(_ _)m (1月18日 16時) (
レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - ぬまさん» はじめまして。コメントありがとうございます。6人のままだった過去の空野くんのお話も書ける元気が出たら書きたいです。Xのアカウントありますよ。シリーズ15の「リクエストについて」にXのDMのリンク貼ってあります。 (1月4日 16時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
ぬま - めぐみさんはじめまして。めぐみさんのお話すごく大好きです。これからもお話書かれますか？できればまだ6人のままのお話書いていただきたいです。あと、Xとかインスタのアカウントなどありますか？またお話読めるの楽しみにしています。 (1月4日 1時) (レス) @page49 id: 55091354e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年11月25日 22時
