いっしょに寝えへん！（大晴/空野）6 ページ36
(Aside)
泣きそうなって、駅員さんたちの部屋で
待ってたら、
ガラス窓の向こうに、
慌てて走ってる人が見えた。
あの走り方は…けんちゃん…！！！
おれは、いすから立ち上がった。
『あっ、あのっ、けんちゃんきました…！』
「あ、お迎え来た？よかったなぁ」
それから1回けんちゃんが見えんくなってから、
ドアんとこから背ぇおっきい男の人入ってきた思ったらけんちゃんやった。
小島「ほんますんません、ありがとうございました」
けんちゃんが少し離れたとこで、
駅員さんと少し話してから、
こっち来た。
小島「もう、A、何してんねん。迎え来たで」
あきれてるけど優しい顔で言われて、
もう、おれは、涙が溢れてきて
見えてるとこが滲んだ。
思わずけんちゃんのお腹んとこにぎゅっと
抱きついた。
『…っ…っどないしよおもったぁぁ…っっ…ぅっ…ぅっ…こわかったぁぁ…っっ』
小島「こんな時間にスマホも持たんとひとりでどっか行こうとするからやろ」
その声は優しいいつものけんちゃんの声で、
大きい手で、おれの頭を包み込むように
優しく撫でてくれて。
『…ごめんなさいっ…けんちゃぁんっっ…っ…』
小島「駅員さんのおかげで、なんとか会えたんやからよかったやん」
その間も、頭を撫でてもらえて、
けんちゃんの左手で背中をぎゅっと抱きしめられて
安心する。もっと涙出てきた。
『…っっよかったぁぁ…っっ…』
小島「駅員さんたちにちゃんとお礼言うたん？」
慌てて、おれは顔をあげた。
『…あ、ありがとうございました…っ…』
「いいえ。“けんちゃん”はお友達ちゃうくてお兄ちゃんやったんやな。こんな小っちゃい子、夜にひとりで居って、放置子ちゃうくてよかったわ、はっはっはっ」
駅員さんは笑ってた。
けんちゃんと一緒に、
駅員さんとこの部屋を出た。
小島「寮帰るんでええんやろ？」
『おん…っ…ひっく…ひっく…』
ホームに行く昇りのエスカレーターを
おれが前、けんちゃんが後ろで昇ってく途中。
小島「ちょ…泣きやんでくれへん？俺が泣かしてるみたいやんか」
困り笑顔で言われる。
『…わかったぁ…っ…』
袖で涙を拭う。
小島「泣いてるやん」
『だってぇぇ…っ…』
エスカレーターでちょうど目線の高さが近くなってて
けんちゃんの手がおれの涙を拭った。
小島「はいはい、迷子なって怖かってんな？もう大丈夫やから」
『おん…っ…』
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めぐみ(プロフ) - Xフォロリクしてくださる方、ありがとうございます、公式垢フォローしていない鍵垢からフォロリクお願い致しますm(_ _)m (1月18日 16時) (
レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - ぬまさん» はじめまして。コメントありがとうございます。6人のままだった過去の空野くんのお話も書ける元気が出たら書きたいです。Xのアカウントありますよ。シリーズ15の「リクエストについて」にXのDMのリンク貼ってあります。 (1月4日 16時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
ぬま - めぐみさんはじめまして。めぐみさんのお話すごく大好きです。これからもお話書かれますか？できればまだ6人のままのお話書いていただきたいです。あと、Xとかインスタのアカウントなどありますか？またお話読めるの楽しみにしています。 (1月4日 1時) (レス) @page49 id: 55091354e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年11月25日 22時
