いっしょに寝えへん!(大晴/空野)2 ページ32
(那波side)
那波「Aっっ!行ったあかんて!
もう門限すぎてるっっ」
とめようとしたけど追いつけへんかって。
ポツン、と部屋に残されて、
おれは、どないしよ…て考えた。
でも、怒って出てくにしては、
Aはおれに行き先言うて出てった。
“けんちゃんとこ”ってこじまくんちやんな。
場所わかるんかな。
とりあえず、こじまくんに電話してみよ。
こじまくんはすぐ出てくれた。
小島「はい、那波?どないしたん?」
那波「あ、こじまくん、あのな、Aが“けんちゃんとこ行く”言うて寮出てってん。」
小島「…は?」
那波「あのな、Aとけんかしてん。
おれだけコンビニ行ってな、
Aにチョコたのまれててんけど
買いわすれてかえってきて、
そしたらAめっっちゃ怒って泣いてもて。」
小島「なんなん?」
苦笑いの笑い声が聞こえた。
「A、那波にもそういう感じのときあるん?」
那波「う〜ん…なんや今日はめっちゃきげんそこねて」
小島「那波、言い方おとなやなー」
そう言うて向こうでこじまくんが笑ってる。
那波「それで、A、“けんちゃんとこ行くん!”言うて出てってもーて。でももう門限すぎとるし、追いかけられへんかって」
小島「追いかけんでええ。ちょっとAに電話してみるわ。教えてくれてありがとうな」
こじまくんがそう言うてくれたんやった
もう大丈夫やろ。
そう思った数十秒後。
部屋ん中でAのスマホのバイブが鳴った。
……A、うそやろ、リュックに何つめてん。
1番大事なもん置いてってるやんか。
ため息をついて、おれは、
こじまくんにもう1回電話した。
小島「那波、A、電話出えへんわ」
那波「こじまくん、Aのスマホ、ここで鳴ってました」
小島「え…!スマホ置いてったん!?あいつアホちゃう?」
那波「どないしたええですか?」
小島「あー…那波は心配せんでええ。なんとか探すわ」
那波「Aは、こじまくんち行ったことあるんですよね?」
小島「あるにはあるけど、場所まで覚えてへんかもなぁ」
那波「まいご、なってますかね…」
小島「なってるかもな。アカンな。早いうち捕まえよ。」
那波「まいごなってへんといいですね」
小島「那波、ほんまに、探しに行かんでええから寮に居ってな?普段通りしててええから。Aもし帰ってきたら連絡して」
那波「わかりました」
全然スマホも持たんと、
Aほんまにどうするつもりなんやろ。
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めぐみ(プロフ) - Xフォロリクしてくださる方、ありがとうございます、公式垢フォローしていない鍵垢からフォロリクお願い致しますm(_ _)m (1月18日 16時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - ぬまさん» はじめまして。コメントありがとうございます。6人のままだった過去の空野くんのお話も書ける元気が出たら書きたいです。Xのアカウントありますよ。シリーズ15の「リクエストについて」にXのDMのリンク貼ってあります。 (1月4日 16時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
ぬま - めぐみさんはじめまして。めぐみさんのお話すごく大好きです。これからもお話書かれますか?できればまだ6人のままのお話書いていただきたいです。あと、Xとかインスタのアカウントなどありますか?またお話読めるの楽しみにしています。 (1月4日 1時) (レス) @page49 id: 55091354e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐみ | 作成日時:2023年11月25日 22時