体調を崩したら（大吾/那波）5 ページ21
(那波side)
那波「……ちがいます…
リハ行きたなかったんちゃうくて……」
もう、嘘はつけんかった。
「…Aが…うらやましいおもって……
…いつも熱だすと
お兄ちゃんたちだれか来てくれるから…
みんなやさしいし……それやからおれも…
熱出た言うたら…ええんかなおもって……」
だんだん、声が小さなる。
大吾「それで、「熱出た」てAに言うてみたん？」
那波「……Aええなぁおもって……」
大吾「はぁ……そういうことか」
大吾くんは小さくため息はついたけど
怒ってる感じはなくて。
大吾「寂しなったん？」
那波「…はい……」
大吾「まあ、そういうときもあるやんな」
怒られるんちゃうくて、
優しく、ぽん、と頭に手を乗せられた。
それで、ポロポロ涙がこぼれてきた。
別に熱出たとか頭痛いとか言わんでもよかったのに。
おれの、お兄ちゃんたちも心配してくれるに
決まっとるのに。
大吾「でも、リハの日にそんなん言うて、
リハ行かんのはアカンな」
普通の口調できっぱり言われて、
余計に胸の中があせりでいっぱいになる。
那波「…はい……」
手の甲で涙を拭った。
大吾「そんな寂しかったん？」
那波「……ちょっとうらやましなった…だけです……」
大吾「まあ、それはええけど。それやったら、熱もないし、頭もお腹も痛ないんやな？」
那波「…はい…」
大吾「うん、じゃあ、今からリハ行くで」
那波「え…」
それは当たり前やけど、
“熱出た”なんて嘘ついたのに行きづらい。。。
ぽんぽん、と肩を後ろからたたかれた。
大吾「時間ないねんから、早よ準備しい。
みんな集まれるリハなんか限られてるやろ。
那波、抜けとって追いつけるん？」
那波「あ……」
いつも、全部リハ出とっても付いていけんくて、
大橋くんとか、お兄ちゃんたちに
あとから教えてもらってなんとか
付いてってるおれ。
リハ休んで最初から抜けてるとこなんかあったら、
追いつけへん。
大吾「急いで準備しい」
那波「はい」
そこから、パジャマから着替えて顔を洗って
なんとか準備を済ませて
大吾くんと一緒に寮を出た。
リハの会場に着いてから、途中から参加で、
しかも、リハの合間のほんのちょっとの時間に
自分から
「ホンマは熱なかった」いうんを
お兄ちゃんたちに言うん、
めっちゃ勇気いった。
心臓がキュー…なった。
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めぐみ(プロフ) - Xフォロリクしてくださる方、ありがとうございます、公式垢フォローしていない鍵垢からフォロリクお願い致しますm(_ _)m (1月18日 16時) (
レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - ぬまさん» はじめまして。コメントありがとうございます。6人のままだった過去の空野くんのお話も書ける元気が出たら書きたいです。Xのアカウントありますよ。シリーズ15の「リクエストについて」にXのDMのリンク貼ってあります。 (1月4日 16時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
ぬま - めぐみさんはじめまして。めぐみさんのお話すごく大好きです。これからもお話書かれますか？できればまだ6人のままのお話書いていただきたいです。あと、Xとかインスタのアカウントなどありますか？またお話読めるの楽しみにしています。 (1月4日 1時) (レス) @page49 id: 55091354e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年11月25日 22時
