検索窓
今日:18 hit、昨日:64 hit、合計:22,755 hit

体調を崩したら(大吾/那波)4 ページ20

(那波side)

大吾「お、もう熱下がった?
なんか、触った感じは熱ないけど」

ハッ……あ、あかん、
触ったわかるやんな、熱ないって。

那波「…かもしれないです…」

大吾「まあ、でも、無理せんほうがええな。
熱、何度あったん?」

那波「…38.9℃…」

大吾「38度!?それで急に下がることないやろ。
もう1回計ってみよ」

那波「あ、あの…あの…だいじょぶ…です…」
だって、ないねんもん……。

大吾「いや、計っといたほうがええよ、高熱やんか」

那波「で、でも…だいじょぶ…なんで……」
あかん、熱計ったバレる。
全っ然熱ないもん。


ん?と眉間にシワが寄った顔で大吾くんに
じっと見られる。
え、え、やばい、バレた…?
熱あるん、嘘やってバレた…?

那波「さ…さっき計ったばっかですし……」

大吾「那波、起きれる?」

那波「はい…」
のそのそと、布団の上に体を起こす。


大吾くんが、布団の横に座って、
「具合悪いのにごめんな」言われて
おれは、膝の上に向かい合わせに抱き上げられた。



大吾「朝起きたら、熱あったん?」

那波「……はい……」
罪悪感がこみ上げてきて、
下を向いた。大吾くんの顔見られへん。

大吾「那波。ホンマは?」

那波「……。」
アカン、泣きそう。嘘なんかつかんかったよかった。

大吾くんも、おれのこと心配して
わざわざ来てくれたから、
たぶんリハ遅刻やんな?
ホンマは、ちょっと、来てほしかっただけ。
Aがうらやましくて…。
でも、嘘つかんかったよかった。。。
なんやめっちゃ悪いことした……

大吾「そんな泣きそうな顔して。
ホンマはちゃうん?」

何も言えんと、顔も見ることできんで、頷いた。

大吾「なんで?なんかあったん?」

那波「え…?」

大吾「リハ行きたないようなこと、
あったんやったら言い?俺でよかったら聞くで。」
優しくそう言われて、

胸が痛くなった。

那波「…ちがいます……ないです…」
自分でもびっくりするような
泣きそうな声なってもうた。

大吾「ん?」
優しい顔で促すように見つめられて、

悪いことしたいう気持ちでいっぱいになる。
押し潰されそう。

おれは、ぎゅっ、と自分のパジャマの
胸のところを掴んだ。苦しくて。
大吾くんが心配して優ししてくれてるん、つらい。
おれが嘘ついたからや。。。

大吾「遠慮せんで言い?嫌なことあったんやったら。
何も言いにくいことないで」

体調を崩したら(大吾/那波)5→←体調を崩したら(大吾/那波)3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

めぐみ(プロフ) - Xフォロリクしてくださる方、ありがとうございます、公式垢フォローしていない鍵垢からフォロリクお願い致しますm(_ _)m (1月18日 16時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - ぬまさん» はじめまして。コメントありがとうございます。6人のままだった過去の空野くんのお話も書ける元気が出たら書きたいです。Xのアカウントありますよ。シリーズ15の「リクエストについて」にXのDMのリンク貼ってあります。 (1月4日 16時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
ぬま - めぐみさんはじめまして。めぐみさんのお話すごく大好きです。これからもお話書かれますか?できればまだ6人のままのお話書いていただきたいです。あと、Xとかインスタのアカウントなどありますか?またお話読めるの楽しみにしています。 (1月4日 1時) (レス) @page49 id: 55091354e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めぐみ | 作成日時:2023年11月25日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。