一発で聞かない子（正門/空野）2 ページ2
(正門side)
正門「それよりA、舞台装置動くとこ、
行ったアカンで」
『ん？』
正門「あのな、あっちや」
那波ごめんな、と言いつつ、
Aの手を引いていって一応教える。
暗がりの、舞台装置が動くステージ下を指して、
正門「ここ、入ったアカンねんで」
『はい！』
元気よく、右手を上げてお返事。
正門「危ないから行ったアカンで」
『おんっ、わかった！』
目を見て頷くAを見て、
たぶん大丈夫やろ、と思った。
楽屋に戻って、小島に、
「言うてきたで。Aに」
と報告する。
小島「早っ！さすがまっさん！」
正門「元気よく返事してたから大丈夫やろ」
小島「まっさんに言われた聞いてくれるやろ、たぶんな」
最後のたぶんだけ苦笑いで言われた。
でも、大丈夫やろ思っとったんが甘かった。
ステージ上でスタッフさんたちが確認しとるときに、
那波とかくれんぼしとったAが
『あ、こっち行こ』
言うが早いか、ダッシュして
舞台装置のある暗いとこに入ってった。
“せり動かしまーす！”
いう声がすぐ近くのスタッフさんから聞こえて、
ちょうど、上がっとったせりの下に
布を被って隠れようとしとるAが見えて
俺は焦った。
でも落ち着いてとっさに、
スタッフさんの連絡用ピンマイクに近づいて
危うく口づけしそうになりながら
正門「せり動かさんといてください！
下に人います！せり止めてください！」
と叫んだ。
びっくりしとるスタッフさんに
俺が「すんません」言うてる間に、
なんとなく俺に付いてきとった小島が、
小島「A！戻って来い！」
言いながら走ってってAを
軽々小脇に抱えて走って戻ってきた。
俺は心臓バックバクやったし、
たぶん、小島もそう。青い顔して
Aを下ろした。
小島「何してんねん、っ、行ったあかん言うたやろ、っ、」
息を切らしながら言う。
俺は、スタッフさんに
「すんませんでした。ほんますんませんでした。
もう大丈夫なんで、、、」
とひたすら頭を下げた。
Aはきょとん、としとる。
わかってへん、って把握した小島が、
Aの目線に合わせてしゃがんだ。
小島「A、あれ、今、あの下、隠れたやろ」
『おん』
小島「あれ、今、降りてくるとこやってん」
『え…！』
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めぐみ(プロフ) - Xフォロリクしてくださる方、ありがとうございます、公式垢フォローしていない鍵垢からフォロリクお願い致しますm(_ _)m (1月18日 16時) (
レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - ぬまさん» はじめまして。コメントありがとうございます。6人のままだった過去の空野くんのお話も書ける元気が出たら書きたいです。Xのアカウントありますよ。シリーズ15の「リクエストについて」にXのDMのリンク貼ってあります。 (1月4日 16時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
ぬま - めぐみさんはじめまして。めぐみさんのお話すごく大好きです。これからもお話書かれますか？できればまだ6人のままのお話書いていただきたいです。あと、Xとかインスタのアカウントなどありますか？またお話読めるの楽しみにしています。 (1月4日 1時) (レス) @page49 id: 55091354e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年11月25日 22時
