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一緒がうれしくて(誠也/空野)4 ページ40

(リチャside)

『せーやくんっ…っ』
涙でぐしょぐしょの顔で泣いとるAが、
楽屋の入り口んとこ、立っとる。


完っ全に入り口見いひんようにしとる末澤と、
入り口で泣いとるAを交互に見て、

俺はため息をついた。

まだやっとる。小1 のA相手に。
許すときどうするかとか考えてるんかな。



リチャ「中入り」

Aに声をかけたら、
泣きながらゆっくり入ってきて、

Aは、壁に備え付けの机の前に
座っとる末澤のすぐ横にちょこんと座った。
『せーやくんっ…っあたまいたいてっ…うそついて…っごめんなさいぃ…っ』

末澤は、
フイッとわざとらしくAに背中を向けて、
不自然に机向かんと横向きに座った。

Aは大っきな目に涙をいっぱい溜めた。
『せーやくんっ、ごめんなさいぃっっ』
泣きながら、末澤の肘んとこクイクイ引っ張る。

誠也「知らん。」

『うっ…っ…うぇぇぇぇぇんっっ…っせーやくんっごめんなさいぃぃぃ…っ…しらん言わんといてぇっ…っいややぁ…っふぇぇぇぇんっ』
泣きながら、


今度はAを避けるように立ち上がった末澤の
シャツの裾をAが引っ張って、
なんとか振り向いてもらおうと
Aは必死にぴったり横に付いて回る。

誠也「嘘つくような子はもう知らん。」
ハッキリ言われて、


Aは俺らの楽屋の真ん中で
畳の上に膝をついて崩れ落ちて額もついて
丸くなってびーびー泣き出した。
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっ
せーやくん…っっ…うわぁぁんっっ』
床にこもった泣き声が響いて、
小っちゃい体をもっと小っちゃく丸めて
わんわん泣くAを見て、


俺は、壁際の机の前に戻って
座った末澤のすぐ横に行って
小声で話しかけた。
リチャ「……さすがに可哀想ちゃう?」




それに末澤が応えようとしたとき、





流星「お邪魔しますー」
と声が聞こえて、

俺らが揃って楽屋の入り口を見たら、

丈と流星と、
丈の後ろに半分隠れるようにこっち見とる那波。


誠也「何?」

丈「Aはまた何を泣いてるん?」

『うわぁぁぁんっっ』
わんわん泣きながら顔だけ上げたA。
『せーやくんが…っっ…せーやくんが「もう知らん」ってぇぇっっ』

誠也「知らんわ。」

丈「何をやらかしてそうなってん」

『わぁぁぁんっっおれがっ…っ…きょう遅れて…っっ…ちこくしておしりぺんぺんイヤやってっ…っっ「あたまいたなって遅なった」てっ…うそついたからぁぁっっ…』

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めぐみ(プロフ) - なつきさん» コメントありがとうございます!感想いただけて嬉しいです♪空野くん可愛いって言っていただけて嬉しいです。Aぇメンバー間のやりとりが書いてて一番楽しいので、大好物なんて本当に嬉しいです!!これからも頑張って書いていきますね♪ (10月24日 3時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - いつも更新楽しみにしています♪ 空野君もすごく可愛いしAぇのメンバー間のやり取りが大好物です!笑 これからも頑張ってください!♪ (10月23日 11時) (レス) id: e139e6059b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めぐみ | 作成日時:2023年9月30日 10時

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