A! と驚く僕の夢18

おもいこみ(晶哉/空野、誠也/空野)7 ページ25

(晶哉side)

リチャ「A、座り。」

黙って見てたリチャくんに言われて、
Aはお尻さすりながら
恐る恐る、椅子にお尻着けて、
ビクンとしてすぐちょっとだけお尻浮かして
両手でせわしなくお尻さすっとる。

リチャ「す・わ・り、言うてんねんけど。」
強調するようにリチャくんに言われて
Aは泣く泣く椅子にお尻着けた。
リチャくんさっきまで黙ってたけど
ここに来てしっかり、Aに罰与えとる。
お仕置きのあと座るん、痛いやんなぁ。

Aが椅子に痛いお尻着けたせいでまた泣きそうなってモゾモゾしとるんを横目に、

正門くんが「お時間とらせて申し訳ございませんでした」ってスタッフさんに丁寧に謝って、

誠也くんも「すんませんでした。始めてください」
って頭下げとる。









打合せは普通に終わって、

収録始まる頃にスタジオ移動するときに廊下で
Aが小島くんとこそこそ話しとる。
『…おしりぺんぺん、お兄ちゃんからでよかった…』

小島「お前、あれで終わった思てるん？」

『え…！』

小島「「え」やないで、あんな堂々と楽屋でゲームしといて」

『きづいてたんっ？』

小島「声かけたやろ。あんな狭い楽屋で気づかん奴居るか。堂々とし過ぎやねん」

『か、かくしてたつもり…やった…！』
嘘やろ、あれで隠れてるつもりか。
ゲームに夢中で、
誠也くんに話しかけられても空返事しとったやん。

小島「隠れてへんで。」

『けんちゃんっ、なんでもっと早よ言うてくれへんかったんっ』

小島「言おう思ったけど、俺が言うた時点で皆に聞こえるぐらい狭い楽屋やで？言うても言わんでもアウトやん」

『え…そんな…！』

大晴「まあ、まだ怒られるって決まったわけちゃうから」
苦笑いで大晴くんが入ってきた。

小島「ほぼ決まりや」

大晴「そんなん言うたらA、収録うわの空なる」

小島「そうやな、まあ、まだわからんから」
Aの肩に手を乗せる小島くん。
ビミョーな表情やけど少し微笑むA。

大晴「テキトーやな」


















収録が終わって、
ボケーっとしながら廊下歩いてるAに
最初に声掛けたんは、正門くんやった。

正門「A、ちゃんと寝てるん？」

『ん？なに？』

正門「最近、ちゃんと寝てるか？」

『おん』

正門「ホンマに？」

『…おん…』

正門「たまに寝てへん？」

『な、なんでわかるん？』

おもいこみ(晶哉/空野、誠也/空野)8→←おもいこみ(晶哉/空野、誠也/空野)6※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す