A! と驚く僕の夢18

おもいこみ(晶哉/空野、誠也/空野)5※ ページ23

(晶哉side)

“ヤバいって”“アカンって”いう顔で
Aのこと見てる人たちと、
完っっ全に厳しい顔で見てる人たちの視線に
気づいてAが今さらあわあわしとるけど、
遅い！！

もう、ゲーム機見えてもうてるし、
終わったやん。
そうは思いながら、
何食わぬ顔で俺は足元のゲーム機を片手で拾って、
平静を装って
ゆっくりとAのリュックに入れた。

誠也くんが、番組のスタッフさんに、
「すんません、打合せ再開する前に、1分だけお時間いただいていいですか？」
言うて、スタッフさんが「全然いいっすよ」って
承諾した。


誠也「佐野。」

晶哉「はい」
ちょうど、ゲーム機拾ったせいで
椅子から立ってた俺は、
ちょっと焦り気味に返事をした。

誠也「Aのケツ引っ叩いて。10回。」

『え…！』

晶哉「！はい」
おれなん！？たまたまAの隣やから！？

誠也「打合せ始まっても話聞いとらんかったお仕置き。10回。
俺、届かへんから。」

確かにあいだにデカいテーブルあって
届かへんけど。
有無を言わさぬ口調に、

晶哉「わかりました」

しか言えへん。
この前、ちゃんと叱らんかったから俺なん？
まあ、さすがにスタッフさんの前で
Aのこの態度はアカンかった。
言われたからには厳しせな。
俺は立ち上がったまま、
小っちゃいAを小脇に抱え上げた。
『えっ…ヤっ…！』

そのまま手を振り上げようとしたら、

誠也くんから「佐野。ちゃんとして。」言われて。
暗黙の了解で、Aのズボンとパンツの腰に
手を引っ掛けてズルッと下ろして
お尻丸出しにした。

『ヤっ…！！』
さすがに、メンバー全員とスタッフさんまで
居る前でお尻出してる状況に
Aは少し恥ずかしがって顔赤くしとるけど、
それと同じぐらいお仕置きにビビっとるんも
伝わってくる。
『いやや…！』

ちょい可哀想やから、
軽めにお尻ペンッペンッて
2発叩いたとこで、

それだけでもAは手足もがいとるけど
誠也くんから
「それやったお仕置きならへんやろ。
佐野、ちゃんと厳しして」言われた。
それ聞いて慌てて
『イヤや…っ！』

ってもがくAのお尻に
結構な勢いで手を振り下ろした。

パンッッッ！
『っっヤぁぁぁぁぁっっ』

Aの手足がピンッとなって、
右側の大晴くん蹴られるんちゃう？いうとこで
寸前のとこで避けた。

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