A! と驚く僕の夢17 (ページ10)

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花火があったら（正門/、誠也/、丈/、（大吾/那波））19 ページ10

(誠也side)

『え…！！』

小島「外明るいけど、明るくても楽しいやろ。
付いてったるから、飯食ったらやろうや」

『えっ！ほんまに！？』
Aが、嬉しそうに膝の上から下りて、
真上を見るみたいに小島の顔を見上げた。
『けんちゃんっ、いっしょやってくれるん！？』

小島「おう、やるで」

『やったぁぁ！ありがとー！！』
大喜びで小島に飛びついて抱きついとる。

小島「最初から言うてくれたら、
お尻叩かれんで済んだやん」

『そおやった……』
少しだけ勢い弱なった。

小島「まあ、俺も悪かったわ。
Aには花火のことギリギリに言うか迷ってん。何かやらかしそやったから」

『なんもせえへんっ』

小島「いや、やらかしたやん、盛大に」

『〜！』

小島「そんな拗ねた顔せんと、那波に言うとき。
休憩んときやろ、て」

『はぁいっっ！』

(Aside)

約束の休憩時間。

けんちゃんもたいちぇも一緒来てくれて
中庭に出た。

那波「A、今度は水入れたやんな？バケツ」

『おん！いれたー！』

大晴「入れるとき自分のほうにひっくり返して
1回びしょびしょなってんで」

那波「A変わらんな」

たいちぇに笑いながら指さして言われて
那波くんに報告されて、恥ずかしなる。
『ええの！着替えたから！』

大晴「その着替えも、俺が持ってきててんけど？」

『持ってこようとおもってんっ、わすれただけ！』

小島「花火、開けたで」

那波くんとおれ、1本ずつ持って、
たいちぇに火をつけてもらった。

点火用の紙が燃えてって、
きれいな青色の火が出た。
『わー…！』
隣の那波くんも赤い色の花火持っとって、
おれは嬉しくて嬉しくて。
『わーい！はなび！はなびー！』

小島「めっちゃ振り回すやん、危なっ」
けんちゃんが笑いながら避けた。

大晴「俺もやろー。二刀流！」
たいちぇが花火2本持って
めちゃめちゃ楽しそうやから、

『おれも！おれもふたつやる！』
って火ぃつけてもらった。