A! と驚く僕の夢17 (ページ47)

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“おしりぺんぺん”か…？（正門/空野）8※ ページ47

(正門side)

正門「何？A、言いたいことあるなら言い？」
手を止めて、聞こうとした。何かあるんやったら聞いたげな。

『…っ…っ…っなんもないぃぃっっ
うわぁぁぁぁぁぁんっっ！』

何もないんかい。

『っおしりぺんぺんっ…ヤなだけぇぇっっ
うわぁぁぁんっ！』

正門「もう、なんやねん」
いつもどおりAは正直やけど。
「仕事中やろ。約束破ったアカンで。」

パンッッ！！
『っっいたいぃぃっ！』

パンッッ！！
『ひぃぃっっ』

パンッッ！！
『ごめんなさいっっごめんなさいっもうゆるし…っ』

パンッッ！！
『っっうわぁぁぁぁぁぁんっっ！ごめんなさいぃぃぃぃっっ！！』

正門「その「ごめんなさい」は、わかってるん？」

パンッッ！！
『いたぁぁいっっもうゆるしてやぁぁっっ』

お尻の右寄り、左寄り、真ん中も、
まあ、どこ引っ叩いてもAのお尻は
小っちゃいからほぼ全部に手が触れるんやけど、
ランダムにビシビシ叩いたら
小っちゃいお尻が満遍なく赤くなった。
Aが両足跳ね上げて暴れるから、
足を両脚で挟んでロックした。
慌ててAが、
『っっ！イヤっ…イヤっっ』
泣きじゃくって泣き顔で振り返って、
見上げてきた。

正門「A、よう聞き。」
赤いお尻に手を置いたら、
『もうせえへんからぁぁっっ』
って泣き喚いとる。

正門「聞きなさい。」

ペシペシッと軽くお尻を叩いたら、
『ひぃぃっ…』って短い悲鳴を上げて
Aがやっと静かになった。

正門「あんな風にセット壊したりするから、
セットん中でやったアカン言うたんやで。
ガラス割るなんか、派手にやらかしたなぁ。
ホンマはみんな遊んでる場合ちゃうけど、
まあ、Aも遊びたいやろししゃあないな
思って、約束守るんやったら、って
俺も思ったけど。約束破るんやったら話は別や。」

『っっ…っうわぁぁぁんっっごめんなさいっもうしりぺんイヤやぁぁっっ！』

正門「反省しなさい。」

『ごめんなさいっもうはんせいしたからぁぁっっ』

どこがや。
もう。
それくらいええやん、もう許してくれてもええのに、
思てるんがAの声にも態度にも出てる。
いつもと違う場所やから、
余計にAが調子づく。

正門「反省しとったらそんな態度ならへん。」

『うわぁぁんっっ』
往生際悪く、まだ逃げようとして大きく身を捩っとる。

正門「窓ガラス割ったんやで？
優斗とか誰か怪我さしたらどないするん？
“ごめんなさい”で済むか？」