A! と驚く僕の夢17 (ページ43)

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“おしりぺんぺん”か…？（正門/空野）4 ページ43

(Aside)

猪狩「A可愛いよなぁ、正門と同じグループと思えない。え、正門の子どもでしょ？」

正門「そんなわけない」

猪狩「だって、メンバーカラー青と水色で「親子」って言われてんでしょ？知ってるよ？」

正門「よう知ってる」

嶺亜「今日は親子役だろ」

正門「高校生に子ども居らん、絶対ちゃう」

メンバーちゃう人たちに囲まれて
いつもとちょっと違う雰囲気の正門くんを
見るんも新鮮。

優斗「A、芝居できんの？」

話しかけられて、おれが優斗くんを見上げたら、
横からガリさんが入ってきた。

猪狩「知らないの？コイツ、マジ凄いから。」

優斗「え、そうなのっ？」

猪狩「前見たとき凄かったよ、フツーに」

優斗「知らなかった！ごめん、いつも楽しそうに走り回ってる印象しかなかった」

猪狩「走り回ってるだけの奴、ドラマに呼ばれないだろ」

みんな楽しそー。
わくわくする。

おれは、何回かだけの出演で、
出番も少ないけど、

とりあえず衣装に着替えて、

待ち時間を過ごしてた。

　

そしたら、教室のセットんとこに、
野球のボール見つけた…！

それを片手で持って、
『優斗くん！あそぼー！！』
って叫んだ。

優斗「いいよっ」

(正門side)

『まさかどくんっ、
ちょっと、あそんでええっ？』
そわそわ、いう表現がしっくりくるくらい、
もう気持ちはボール遊びのほうにいってる。

Aの緊張が完全にほぐれて、
優斗と遊ぼうとしとる。野球ボールで。

正門「ええけど、こっちだけな。
セットん中でやったアカンで」

『はーい』

優斗とAのとこに
おりが

織山「俺も入れてー」

って来たら、Aが
『おりやまくんはダメー。まさかどくん取るから。』
って意地悪しとる。

織山「えー？俺、ずっとAに嫉妬されてる」

『まさかどくんは、おれのお兄ちゃんなんっ』

織山「大丈夫、取らないよ(笑)」

まあ、あんだけAより年上の子ら居たら
多少任しといても大丈夫やろ。

そう思って、
今日ホンマは出番以外ずっとAに付いて
見張っててんけど、

少しの間、目ぇ離した。

(猪狩side)

出番少ないAがひとりでセットの手前を
ちょこまかしてんなぁと思ってたら、

落ちてた野球ボールを急に拾って、

教室のセットの中にいる優斗に
『優斗くん！取ってー！いくで！！』
って叫んで、

いきなり勢い付けて中入ってボールを投げた。