A! と驚く僕の夢17 (ページ37)

今日:1 hit、昨日:21 hit、合計:20,357 hit

小っちゃいから…（晶哉/空野）14 ページ37

(小島side)

小島「A、「もう「可愛い」はイヤや」って
今朝まっさんにキレてたやん」
朝、ぜっけんを前後ろ逆に着たAを
「かわいいな〜」ってまっさんがフォローしてたら
『まさかどくん！おれもうかわいいはイヤや！』
って謎の反抗されてるんを見た。

『っっ〜！イヤちゃう！！イヤちゃうの！
おにいちゃんたちはトクベツなんっっ』

小島「なんやねん」
笑ってしまう。
嫉妬でわけわからんくなって
それでも気持ちを上手に言葉にしてくれるAは
可愛い。

『…いやなん……』
背は低いまんま中身は低学年の頃より中途半端に
大きなって、遠慮なしに甘えられへんくなって
拗ねてるAもまだ可愛い。

小島「さっき散々、晶哉によしよしされてたやん」

『〜っでもっ』

小島「それ、Aだけやで」

『……おん…でも……』

小島「とりあえずメシ取り行こ」

俺は立ち上がって、
Aの腕を掴んで引き起こして、
「まさやー。メシ取り行こ」
て晶哉も一緒にケータリング取り行くん誘った。

(Aside)

黙って少しだけ距離あけてお兄ちゃんの隣を歩く。
お兄ちゃんのうしろからけんちゃん付いてきてる。

一旦こんなふうにしてしまったら、
もう急に普段通りみたいには
喋れんかって。ほんまは、
今日のケータリング何かな？とか
楽しみなこと話したいのに。。。

晶哉「A、さっき無理やり譲らしてごめんな」

お兄ちゃんに、普通に謝られたけど、
さっきのジュースのことやろ。
そんなん言われなくてもやらなアカンことやったし
そもそもあのジュースそんな欲しかったわけ
ちゃうし。

そう思って、黙って下向いて歩いてたら、

隣からお兄ちゃんが焦って「あぶなっ…」
言うたんが聞こえたのとほぼ同時に、

おれはバンッて走ってきた誰かに真正面から
ぶつかって、

後ろに大きく吹っ飛んで尻餅着いた。

小島「Aっ…」

痛ったぁ……胸のあたりにぶつかったんも痛いし
相手の子の肘か腕かわからんけど
おでこにぶつかったも痛い。
お尻痛かったのに尻餅ついたんも痛い。。。

そうは思いながらも反射的に
『ごめんなさいっ…』言うて顔上げて
ぶつかった相手を見たら、
さっきお兄ちゃんがジュース取ってあげてた子やった。

おれが2こ上やけど
おれのほうが体小さくて吹っ飛んでしまった。