小っちゃいから…（晶哉/空野）13 ページ36
(晶哉side)
『…もうおにいちゃんきらい…』
この拗ね方、なんや見覚えある。
晶哉「ん？もしかして、さっき抱っこせえへんかったんが嫌やったん？」
『〜っっ』
晶哉「A？」
『もうイヤなんっ』
伏せたこもった声で勢いのない拗ねた声が聞こえる。
晶哉「そんな拗ねんといてや」
頭を掻いて、そのあとも何回か声かけてみたけど、
反応なし。
(小島side)
小島「まっさん、あれ何？」
楽屋戻ったら、
Aがいかにも拗ねてますみたいな感じで、
土下座に頭も腕も丸めてお腹に隠したみたいな
ポーズで丸くなっとった。
事情知ってて放っといてそうな雰囲気のまっさんに声かけた。
正門「いや、全然わからへん」
小島「また悪さして怒られたとかちゃうん？」
正門「違う違う違う。もう、最初っからこうなっててん。なんや拗ねてる」
小島「めずらし。」
休憩終わる前になんとかしたらんと、
もうすぐ昼飯やし。
自販機でAが最近ハマッとるジュースを
買ってきて、戻るなり、
伏せてるAの首の後ろに当てた。
小島「うぉい」
『！！！つめたいっっ…！』
Aがびっくりして顔上げた。
『……けんちゃん…』
やっと体起こしたんはええけど、
一瞬目ぇ合わしたあと、
すぐ下向いて、唇尖らしてまだ拗ねた顔してる。
小島「だんごむしごっこか、新しいな」
『ちゃう。。。』
小島「何？なんかあった？」
『……。おにいちゃんが……』
小島「まさや？」
『…………せーやくんが……』
小島「ん？せーやくん？」
泣きそうな顔で下向いてボソボソ。
『…「かわいいな〜」て…っ』
小島「え？何？」
『……おれより年下のコ……「かわいいなー」て
……ぎゅーしたりいいこいいこしてて……』
小島「おう」
『イヤやったん。』
小島「……え？それだけ？？」
『〜っ「それだけ」って何なんっ』
ほっぺ膨らまして少しだけいつもの調子になったAが不満そうに見上げてきた。
小島「なんや、心配して損したわ」
『…でも…っイヤやってんっ……
…おれよりいいこいいこしてもらってるん……
ずるい……もうおれよりかわいいんや……
…あのコたちには怒ったりせえへんもん……』
小っちゃいから…（晶哉/空野）14→←小っちゃいから…（晶哉/空野）12
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めぐみ | 作成日時：2023年9月16日 23時
