A! と驚く僕の夢17 (ページ32)

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小っちゃいから…（晶哉/空野）9※ ページ32

(晶哉side)

パンッッッッッ！！
『いたいよぉぉっっ！うわぁぁぁぁぁぁんっ！』
小6と思えへんぐらい小っちゃいAが、
小学校低学年の後輩たちに昨日今日お兄さん風
吹かしてたんが嘘みたいに、
幼い声で泣いて手足バタバタして泣いとる。
小っちゃい赤いお尻もじもじして。
『何回も言われたんに…っ…聞かんでごめんなさいぃ…っっ！』

パンッッッッッ！！
『ひぃぃぃっっもうむりぃぃっごめんなさいぃぃぃっっ！！おにいちゃんごめんなさい！ゆるして…っ』

パンッッッッッ！！
『うわぁぁぁぁぁぁぁんっっ！もうおわりしてくれてもええやんかぁぁぁっっ』
そうやって文句言うとこも生意気やけど憎めへん。
『いたいぃぃっっ』
泣きながら振り返る顔は情けない幼い泣き顔で、
必死やけど。

そんなんしてたら、急に、
ガチャ、とドアが開いた。

(小島side)

小島「晶哉とAどこ行った？」

大晴「たぶんあっちやな」

Aの泣き声が聞こえるから、
場所がどこかは見当つけやすい。
晶哉が叱ってるいうから
興味本位と、年上としての心配的な。
いや、8割興味。興味やな。

大晴と、どの部屋か見当つけて
ドアの前で聞き耳立てようとしたら、

ちゃんとドア閉まってなかったんか、
ドアが内側に開いた。
耳を当てようとしてふたりとも
ドアに手を当てて体重かけようとしてたから、
「やばいやばいやばい」
「開いてるっ…っ！」
不格好に前につんのめりながら
お仕置き中の空き部屋に入ることになった。

晶哉がびっくりした顔でこっち見てるんと
目が合った。ごめん、邪魔するつもりなかってん。

びっくりはしてたけど、
一瞬で真面目な顔に戻ってAのほう見て、
晶哉の手はAの赤いお尻に振り下ろされた。
パンッッッッッ！！
『ぎゃぁぁっ！ごめんなさいぃっっもうゆるしてぇぇぇっっ』
甘えるみたいに晶哉のTシャツの裾を
小さい左手で掴んでクイクイクイクイ引っ張って、

体を思っきし反らして大声で泣いたAは、
こっちに気づいて『けんちゃんっ…たすけてぇっ』
って泣いとる。
『たいちぇぇぇっっ』

晶哉「小島くんと大晴くんにも今日何回Aのこと探させたん？」

パンッッッッッ！！
『うわぁぁぁぁんっっごめんなさいぃっっ…っ…
言うこと聞かんとっ…っちがっ…とこ行って…っごめっ…っなさいっ…』

パンッッッッッ！！
『いたいぃぃぃっっもうしません〜っっ！！』