A! と驚く僕の夢17 (ページ25)

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小っちゃいから…（晶哉/空野）2 ページ25

(晶哉side)

しばらくして、俺とAがシャッフルで
一緒の曲でリハやってその次の次の曲が
また俺らの出番。
Aのほうが俺より先に捌けるから、
Aの捌ける予定の場所で、曲始まる前に、
「終わったら動かんと絶対ここで待っとき。約束やで」
言うといた。

でも、俺が捌けて迎え行ったときには、一瞬でAが居らんようになってた。

晶哉「A！？え、A、どこいった！？」

くるくる回って周りを見渡しても
どこ行ったんか、
全然姿が見えへん。

次のリハの曲まで時間ない。

俺は、
「A知らん？」「A見てへん？」
って焦ってすれ違う関ジュの子たちに
片っ端から聞いたけど、聞けたんは

「あ…さっきあっちにスキップしてったかも…」

みたいなようわからん目撃情報だけ。
とりあえずAが
その場に留まるん忘れたんだけは、
ようわかった。

うわー、アカン！

横っ飛びで焦って探しながら
暗幕とか焦って次々捲ってみたり
「A〜！」「Aどこ〜！？」
って大声で呼んでも返事がない。

アカン。もうこの曲終わる。
俺も移動せな…！

移動しながら探しまくったけど、
全然見つからなくて、
ワンチャンAのほうが次のスタンバイ場所に先着いてるとかあるかな思って、

他の5人が揃ってるとこに、
焦って追いついた。
晶哉「はぁっ…はぁっ…」

走ったから息切れてる。

リチャ「晶哉遅かったやん」

晶哉「すんませんっ、A見失ってっ、
見つからんくてっ、」
膝に手当てて
息切れしながらなんとか伝える。
やっぱりそこにもAは居らんかって。

目が合った正門くんが
「またアイツは…」
って険しい顔してるけど、

小島くんも大晴くんも
めっちゃ焦ってる。

小島「え！？A、迷子！？」

大晴「またどっか行ったんっ！？今！？」

晶哉「俺が捌ける前に一瞬で居らんようになっててっ見つからんかってっ、どうしよっ」

小島「もう出なアカンやん」

大晴「Aどうする！？」

リチャ「とりあえず出よ」

誠也「俺ら出えへんわけ行かへん」

最後に誠也くんにポンと背中を叩かれて、
イントロに合わせて
急いで階段を駆け上がってステージに出た。