A! と驚く僕の夢17 (ページ16)

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花火があったら番外編（大吾/那波）5 ページ16

(那波side)

大吾「今の話は終わり。
とりあえず、火遊びアカン、てわかってたのにやってみんなに迷惑かけただけでも、
めっちゃ悪いことやから。その分のお仕置き。」

言われながら、
心臓がバクバクして、
かろうじて立ってるけど足に力が入らへん。
次の言葉が怖くて。

大吾「靴べらでお尻5回な。それで許したる。」

那波「く…くつべら…っ！？」

その言葉にショックが走って、
一度だけの記憶が蘇る。
ちょっと前に、ホンマにアカンことしたとき、
最後に丈くんから靴べらでお尻を1回だけ
べチッと叩かれた。
もう、あんときのことは忘れへん。
1つの線に集中するような、ズキンっとくる痛みで、
もう、俺は1回だけでギャーなって。

それが、あの信じられへん痛さが、5回…？

那波「イヤっ…イヤッイヤッ…っっ！！」

(大吾side)

最近ちょい思春期気味のちょっとだけ
大人ぶる那波が、
今は怖くて泣いて、小っちゃい子に戻ったみたいに
イヤイヤしとる。

大吾「早く。壁に手ぇ付き。」

那波「ごめんなさい！ごめんなさいだいごくんっっ！ごめんなさいぃぃぃぃっっ！！」
すがりつくように抱きついてきて、
わんわん泣いて見上げてくる。
「もうぜっったいしませんっっ！靴ベラはイヤや…っ…イヤぁぁぁぁぁぁぁぁっっ嫌ですーっっ！！」
こんな風に抱きつかれて見上げられると、
那波もまだまだ小さいんがわかる。
そんなん気づくん今やなくても、やけど。

大吾「花火して火事にしかけてんから、
それぐらい悪いことやで。」

那波「ごめんなさい！ごめんなさい！手ぇにしてください〜っっ！！」

大吾「アカン。早よお尻出し。」

那波「イヤやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ！！ごめんなさいぃぃぃぃっっおれがわるかったですーっ
手ぇにして…っっ手ぇでおしりぺんぺんにしてくださいぃぃぃっっ」

大吾「アカン。早よしなさい。」

那波「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっ！！」

わんわん泣いてる那波の両手を掴んで
俺から離させて、
壁の方に連れてったらそれには抵抗せえへん。
那波らしいけど。

大吾「ここに手ぇ付いて。そう。
足少し開いて。
こら、お尻引かんと、ちゃんとお尻出し。そう。」

ひんひん泣きながら、
那波は言う通りに壁に手を付いて
お尻を突き出した。
お尻の下の方、真ん中だけ真っ赤やからなぁ。
かなり軽めに打っても効くやろな、これは。