A! と驚く僕の夢14 (ページ50)

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もう少し頑張るとき（誠也/空野、桐山/空野）11※ ページ50

(誠也side)

めちゃめちゃな泣き顔で振り返ったAが言う。
『せーやくんっ…っっうわぁぁぁんっっおしりぺんイヤやぁぁ…っ！…っほんまに20かいなんっっ！？』
甲高い幼い声。

誠也「当たり前や。手ぇ退けろ。」
厳ししとかな、Aはたぶん、
今回の大抜擢のチャンスをダメにするし、後悔で落ち込む。

『イヤぁぁぁぁぁぁっっごめ゛んな゛さい゛ぃぃぃっっ
10かいにしてやぁぁぁっっ』

誠也「そんな駄々こねるんやったら30回にすんで」

『えっっ！？！？イヤやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ！！
なんでっなんでぇぇぇっっ』
わんわん泣いて足バタつかして逃げようとしとる。

誠也「当たり前やろ。俺ら居らんからって
勝手に夜更かしして、寝坊して2日続けて遅刻して、
それにさっき俺が遅刻の理由聞いたら隠そうとしてたやろ。
その上駄々こねるん？」

(Aside)

！！せーやくんホンマに怒ってる〜…っっ！

『ごめ゛んな゛さい゛っっっでもっ…おしりい゛だい゛がらぁぁぁぁっっうわぁぁぁぁぁんっっ！！』

誠也「反省しい。手ぇ退け。」

『うわぁぁぁんっっもうおしりぺんぺんはイヤやっイヤやぁぁぁぁっっせーやくんっごめ゛んな゛さい゛ぃぃぃ！！』
お尻がジンジンヒリヒリ痛くて、
少しまるっこくて柔らかいはずの誠也くんの指先が
1本1本固くしたみたいにお尻の下の方に
線つけるみたいに振り下ろされるんは、
もう我慢できひん。

あー…！那波くんも言うてくれてたんに
なんで2回も無理して起きて夜遊んだんやろ…
もうアカンー…っっ

誠也「そういう態度なんやな。ホンマに30回やな。」
グイッとおれの手が掴まれて腰の上に押さえつけられた。

『え…っっ！イヤやっ…！』
言うよりも早く、限界のお尻の右側に厳しい指先が
降ってきた。

パァンッッ！
『ぎゃぁぁぁっいたいぃぃぃっっ！！』

体をくの字に曲げて逃げ出そうとしても、
ガッシリ押さえつけられる。

パァンッッ！
『イヤやっぎゃぁぁぁぁぁぁっ！！』
手のひらが当たるお尻の左側も、
指先が鞭みたいに痛く降ってくる右側も、
もう限界に痛くて泣きながら体をくねらせた。

パァンッッ！
『い゛だい゛よぉぉぉっっ！せーやくん…っごめ゛んな゛さいぃぃぃっっ…っ！』

誠也「俺に謝っても意味ないねん。わかるやろ。」

(つづきます)