A! と驚く僕の夢14 (ページ46)

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もう少し頑張るとき（誠也/空野、桐山/空野）7 ページ46

(誠也side)

なんやねん、空野。
たぶん大丈夫やろ思ってたら、
まさかの2日続けて遅刻しとるなんか
知らんかった。

空野を駅まで迎えに行ったら、
『せーやくーん！！久しぶりー！！！』
てめちゃめちゃ嬉しそうに飛びついてきた。

誠也「久しぶりってまだ6日しか経ってへん」

『えー！でもせーやくんに会えてうれしい！』

めちゃめちゃ嬉しそうな空野に
「荷物置き行こ」言うてホテルの部屋に戻った。

誠也「空野、ドラマの撮影はどうなん？」

『ん？たいへんやけどたのしー。あきとくん優しいし』

誠也「那波とも仲良くやっとう？」

『おん！那波くんとこ泊まれてうれしい！
いっぱいいっしょゲームしたりー、
YouTube見たりー…たのしい！』

部屋で荷物おろして立ったまま
ニッコニコして喋る空野の様子は
ほんまに楽しそう。

誠也「なんや昨日と今日仕事遅刻したって聞いたけど。」
いきなり本題を切り出したら、
Aの動きがピタッと止まって固まった。

『な…っなんで知ってるん…？』

その反応にため息が出る。

誠也「照史くんから聞いた。」

『えっ…！』

誠也「なんで？いつもちゃんと遅れんと行けてたやろ」

(Aside)

せーやくんとお泊まりー！て思って
何も考えてへんかったけど、
まさかの昨日と今日の遅刻が誠也くんにバレてて
大ピンチやん。

『…起きられへんかってん…』
後ろめたくて声が小さなる。

誠也「寝坊？珍しいやん」

『…おん……』
目ぇ逸らしてもじもじした。

誠也「何か隠してんなぁ？」

『！！』
なんでバレるん！？

ベッドの端に座って、
太腿に肘付いてこっち見てる誠也くんに
見つめられて、
思わずそっと両手を自分のお尻に当てた。

誠也「何なん？怒られるようなことしたんか」

お尻に手を当ててしまったんが余計裏目に出たから、
『ちが…っ』
慌てて両手を体の横にピシッと付けて訂正しようとする。

そしたら、急に、

腕を引っ張られて、
せーやくんの膝の上に一直線。

うつ伏せに乗せられて、
もう絶対こわい体勢に
『せーやくんっっ…ちがっ…っごめんなさいっ…』
慌てて逃げようとしたら、
ガッシリ腰を抱えるように押さえ込まれた。