A! と驚く僕の夢14 (ページ40)

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もう少し頑張るとき（誠也/空野、桐山/空野）ページ40

設定:空野くん小5、那波くん中1、架空の連ドラ撮影

(Aside)

『那波くーん！』

那波「あ、A！やっと会えたぁ」

改札前の人混みの中から那波くんが近づいて来てくれた。

学校の長期休みに東京で連ドラの撮影があって、
結構長く東京に泊まることになった。

おれをひとりで何日もホテルに泊まらすんは心配！
いう多方面の満場一致やったらしく、
おれは那波くんの東京の寮に泊まってええことになった。

東京駅に着いたら、
那波くんが改札まで迎え来てくれてるんやけど、

新幹線の中央改札？何改札？
いうんがわからへんかって、
いつもようわからんとお兄ちゃんたちに
付いてきてただけか、迷子なりながら移動やったから、

那波くんが言うてたんと違う改札に出てしまった。
那波くんから電話で「Aは動かんといて」言われて、
今、黙って待ってたらそこまで来てくれた。

那波「まだ東京駅の改札間違うことある？」

『ある』

那波「まあ、Aやからな」
笑われた。
毎日ビデオ通話はしてても
実際には久々に会う那波くんが少しだけ大人に見える。
身長とか那波くんも小さいほうやしそんな変わらんけど。

那波「荷物少なっ。持つで、言おうとしたけど
1個しかないやん」

『おん、そお。』

那波「これで足りるん？」

『たりる〜』

那波くんの寮に着いて、
部屋に入ったら、

前に一緒住んでたときと同じぐらいの広さで、
ちがうのはおれの机がないことと
部屋が結構キレイなことぐらいで、

別の場所やのにちょい懐かしいぐらい。

『あ、ゲームある〜！』

那波「昨日新しいやつダウンロードしたばっか。対戦もできるで。」

『え！今日やろう！』

那波「もう台本覚えたん？」

『おぼえた。大丈夫。』

那波「漢字は？」

『マネージャーさんがふりがな振ってくれてた。』

那波「よかった」

『なんで？なんでそんな心配してくれてるん？』

那波「丈くんから「ハメ外させすぎるな」ってめちゃめちゃ言われてん笑」

『丈くん言いそうや』

2人で笑い合って、荷物置いてゲームを始めた。

そしたら、けんちゃんから電話かかってきた。

小島「A、那波んとこ着いた？」

『着いたで。なに？けんちゃん。』

小島「着いたんやったらええわ。那波によろしく」

『はーい。』

小島「じゃあな」

『そんだけ！？』

小島「心配やってん。那波おるから大丈夫やな」