A! と驚く僕の夢14 (ページ32)

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迎えに来て！（正門/空野、大吾/那波）11 ページ32

(Aside)

『えー？』

那波「あ…！A、アカン、9時過ぎてる…！」

『あ…あ！』

「もう慌てても遅いんちゃう」

先輩たちに笑われるけど、

那波「急いで戻らな！」

『おやすみなさい〜！』

って2人で部屋を出た。

那波「ヤバいな」

『またおしりぺんぺん…？』

那波「う〜…いややぁ…」

カードキーは持たしてもらってへんから、
自分たちの部屋のドアをノックする。

『まさかどくーん…あけてぇ…』

ドアの中からすぐに声が返ってきた。

正門「開けへんで。」

『えっ！？』

大吾「また約束破ったな。毎日9時過ぎる子は知りません、
今日の夜はもうずっとそこに居なさい」

『えっ…！』

那波「ごめんなさいぃぃ…あけてください…」

大吾「アカン」

正門「反省しい。」

『っっいややぁっっ開けてぇっっ！
うわぁぁぁぁぁんっっ！！！』

那波「A…」

(正門side)

大吾が焦った顔で小声で言うてくる。

大吾「Aうるさっ…ヤバない？」

廊下で予想を遥かに超える大声で泣き出して
騒ぎ出したAの声を聞いて
大吾があわあわしてる。
廊下で騒がれるんは迷惑やし、
慌てるんもわかる。

正門「Aの声しか聞こえへん」

俺も苦笑いしてしまうぐらい、
Aがわんわん泣いて
『まさかどくん〜っっ
うわぁぁんっあけてぇぇぇっごめんなさいぃぃぃっっ』
て叫んでる声が聞こえる。
『やくそくやぶってごめんなさいぃぃぃっっ』

大吾「開ける？開けるやろ？」

正門「しゃーない、開けるか。」

(Aside)

ガチャ、とドアが開いた。
『ひっ…ぅ…っ…ひっく…っっ……ひっ……っ』

両手の甲で涙を拭ってたら、
開いたドアの向こうには、

恐い顔した大ちゃんと正門くんが
ドンッと立ってて。。。

正門「もう9時半やけど」

大吾「お仕置き覚悟してるな？」

『あ…う…あ……』

那波「おしおきイヤ…っ」

那波くんが大ちゃんに腰を抱えられるように
半分引きずられて中のベッドに引っ張っていかれた。

おれは、正門くんに片腕でひょいっと抱えられた。
『っっおしりぺんいやっっ…いややぁぁっ
うわぁぁぁんっっごめんなさいぃぃぃっっ』