迎えに来て！（正門/空野、大吾/那波）10 ページ31
(Aside)
優しく背中をぽんぽんされる。
正門「痛かったな。朝から泣き過ぎや」
『っ…っ…まさかどくん…っっいっぱいおしりぺんしたぁぁぁっっ』
正門「Aが何回も約束破るからやろ」
大吾「おしりぺんそんないっぱいやなかったで。」
『うわぁぁんっ…っでもいたかったぁぁ…っ…っもうせえへんもんっ』
正門「それやったらええけど」
ひんひん泣いて顔を伏せて、
ひりひりのお尻をびょこぴょこさしてたら、
那波「……あれ？A泣いてる」
って、後ろから那波くんの声が聞こえた。
正門「よう今まで起きんかったな」
顔を上げて、泣き顔で那波くんを見つめる。
那波「…めっちゃ泣いてるやん」
『…いっぱい…っ…っおしりぺんぺんされてん…っっ』
那波「泣くな。泣き過ぎや」
那波くんに頭をよしよしされた。
『うぇ…っ…ぇっ…だってぇぇ…っ』
正門「那波、うちのAがいつも世話かけるなぁ」
『せわかけてへんもんっ…っっ〜…』
那波「そんな拗ねんといて」
『おん…っ…』
正門くんのホテルの浴衣の胸に顔を押しつける。
大吾「甘えん坊してるなぁ」
正門「可愛いやろ？」
大吾「可愛い。俺んとこも来て」
『…大ちゃん助けてくれへんかったからイヤ…』
大吾「まだ拗ねてる笑」
その日の夜。
ライブ終わってホテル帰ってきて、
『今日も行ってくるー！』て
那波くんの手を引っ張った。
正門「今日は9時までに帰って来るやんな」
『かえってくるー』
那波「行ってきますー」
(那波side)
今日こそは9時までに帰らな。
そう思って、
また同じようにUNOをやっててんけど、
今日は俺も1回も勝たれへん。
もちろん、Aも。
『もう1かい〜！つぎは勝つ！』
「A、「もう1回」ばっかやなぁ」
「もう1回やったらまた9時過ぎて怒られんで」
『まだ、あと1かいだけ！』
那波「僕ももう1回やりたいです」
「しょうがない、やるか」
その回は、別に事前に話し合ってへんのに、
A以外の俺らみんなが息を合わせたみたいに
Aに気づかれへんように
Aを勝たしてあげる流れになってて、
やっとAが一番に上がった。
『やったぁっやっと勝ったぁっ』
大喜びのAを尻目に、
俺はちょっと悔しい。
那波「もう1回…」
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年6月23日 10時
