A! と驚く僕の夢14 (ページ27)

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迎えに来て！（正門/空野、大吾/那波）6 ページ27

(小島side)

“Aが途中で寝てもうて、起きひん。
帰られへん、迎えきて”
って那波から連絡入って、

迎えに行った。

ドアをノックしたら
すぐドア開けてくれて、

中入ったら
カードの山を囲んで座ったまま、
Aは体丸めて座って器用に寝てる。

小島「A、帰るでー」

那波「声かけても全然起きひん」

困り顔の那波の言う通り、
Aはすっかり寝てて、
もうカードも手放してて。

小島「ほんまやな。もう、何してんねん」

Aに背中を向けて、
おんぶした。
もうおんぶは慣れてるけど
寝るまでやるってどういうことやねん。

那波「また明日来ますー」

「おう、また明日なー」

那波も連れて部屋を出てからふと気づく。

小島「あ。もう9時過ぎてるやん。」

那波「Aがずっと負けてて
「もう1回」「もう1回」て聞かへんから……」

小島「那波、もう、そういうとき置いて戻ってええで。」

那波「おん、でも…」

小島「那波も怒られるやん」

那波「そうやけど、俺も楽しかってまだ帰りたなくて…」

小島「なんやねんな、もう」

まっさんの部屋のドアをノックして、
「まっさん、A連れて帰ってきたでー」
言うたら、ほんまにすぐドア開いて、

ドアが内側に開いて
顔上げたら

仁王立ちしてる西畑くんとまっさんが並んどって、
俺は一歩後退った。

小島「こわっ！」

大吾「那波？何時やと思ってん」

小島「えっ？何？こわっ、そこでふたり待ってたんっ？」

正門「A寝てるやん」

まっさんは呆れて苦笑いしてるけど、

この仁王立ちでちび2人迎えるつもりやったんかと思うと
ふたり恐っっ。

小島「もう、全然起きひんから那波が連絡くれてん。」

大吾「那波、9時過ぎてるな。お仕置きやで」

小島「あ、待って、ください。
Aがもう1回もう1回て駄々こねて
那波が帰られへんかって、それにA寝てしまって
連絡くれたんも那波やし、
そんな叱らんといてあげてください」

俺の隣で固まって、何も言われる前から
両手でお尻隠してた那波を庇ってまう。
まあ、那波は帰ろうとしたやろ、
Aよりわかってるやろし。