A! と驚く僕の夢14 (ページ23)

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迎えに来て！（正門/空野、大吾/那波）2 ページ23

(小島side)

『まだやりたいのにぃぃぃ…』

名残惜しそうにしながらも、
俺が抱き上げてドアの前まで連れて行ったら
やっと諦めた。

「また明日やろうな」

那波「はい、ありがとうございました」

小島「A、帰るで」
手を引いて連れてドアを開けて出る。

『あぁぁ…またあしたきます〜！！』

那波「シーッ。A、声でかい」

『めっちゃたのしかったぁ！』

那波「声でかいって」

廊下で大声で喋るAに、
焦る那波。
ほとんどみんな同じフロアに居るから、
廊下で大声出したらきっと
まだ部屋出てるんバレて叱られる、
って那波はわかっとるけど
Aはもう何も気にしてへん。

小島「那波は長ちゃんたちの部屋やんな？」

那波「はい！」

ドアの前まで連れてって、「おやすみ〜」て
那波を帰す。
那波が部屋に入ってったあと、

『あと少しで勝てたのにー！』

てAが廊下を歩きながら吠えてる。
小島「そうなん？」

『そう！ずっと勝てへんかったけど
あと少しやった！！けんちゃんが迎え来るん早かった！』

小島「迎え行っただけええと思え」

『えー！？』

小島「声でかいって」
カードキーで部屋のドアを開けながら、
笑ってまう。
「まだ廊下に居るんバレたら叱られんで。」

少し前まで、俺らと那波だけにべったりで
他の年近い子たちとそんな仲良くしてへんかったAが、
Aより少し年上やけど小っちゃい子たちと仲良く
してんのは、少し寂しいけどめっちゃ嬉しい。
でも、ルールは守らせな。
どっちかいうとAが叱られるから可哀想で。

『たいちぇ、UNOやってきたー！』
相変わらずでかい声で喋りながら
部屋ん中入ってくA。

大晴「おかえり。遅いやん」

『んー』

大晴「そんな楽しかった？」

『……』

大晴「A？」

部屋に戻るなり、
ベッドに飛び乗るようにうつ伏せに乗ったAは、

俺が顔を覗き込んだら目ぇ閉じて寝息立ててた。

小島「秒で寝たで。」

大晴「早っ。え？今まで喋ってたやん」

小島「やんな。早っ」

大晴「そんな眠くても帰って来おへんねんな」

小島「楽しかったんやろ」

大晴「よかったやん、俺ら以外に仲いい子たちできて。」

大晴も考えてること一緒でホッとした。