A! と驚く僕の夢14 (ページ3)

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怒られても、いい日（正門/）4 ページ3

(大晴side)

正門「A、朝、もうせえへんって約束したやんな？」

Aは唇尖らして反論しようとしながらも焦ってる。
『したけどっ…』

正門「忘れたとは言わせへんで。」

『でも…』

正門「お仕置き足りひんかったんやな」

『ちゃうっ…！』
慌てて首を横に振るA。

正門「約束破ったんやから、覚悟できてるな？お尻出し」

それを言われたら、
Aは『いやや！』って、

ピョンっといきなり立ち上がってダッシュで逃げた。

正門「Aっ」

まっさんが捕まえようとしたんは間に合わんかって、
Aはドア開けて廊下まで逃げてった。

大晴「はやっ」
俺が笑っとったら、

まっさんまで「速いな、相変わらず」って落ち着いてる。

大晴「追いかけへんの？」

正門「どうせどこにも逃げるとこないんやから待ってるわ」

怖っ。
それは口に出さんと「そうなんや」だけ言うて、

俺はそばを離れた。
どうせAとホテルの部屋一緒やし
待たんと帰ってもAに騒がれそうやし、

どうしようかな。。。

気づいたときにはリチャくんや誠也くんも、お疲れ〜言うて
帰り始めてるし。

少し経ってから、
Aのこと探し行ったるか思って、
楽屋のドアを開けて廊下に出た。

ドアを閉めて、
ふと横を見たらびっくり。

大晴「うわ…っっっっっ！！！」
開けてたドアの後ろに隠れるようにAが
立ってたから声もほとんど出えへんぐらい
俺はびっくりして、
恥ずいけど後ろに飛び退くぐらい驚いた。

『たいちぇ、シー…』

大晴「びっ…くりしたぁ……」
俺はまだ心臓がバクバクいってる。

Aは胸の前で両手の指をもじもじさせて
俯きがちにこっち見とる。

大晴「ここで何してんねん」
びっくりしすぎて笑ってまう。
「逃げてたんやなかったん？」

『まさかどくんが……おっかけて来ぉへんからぁ……』

戻るタイミングを逸して
楽屋の前を行ったり来たりしとったAが
想像つく。
怒られたないけど逃げ切りたいわけでもない
微妙な心境なん？ようわからん。

大晴「最初っから逃げんかったよかったやん」

『だって…！おしりぺんぺんはイヤやってん……』
思い出したように両手でお尻をさするA。

いや、今朝やねんから思い出すも何も
あまりに頻繁すぎんねんけど。