A! と驚く僕の夢14 (ページ13)

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少し落ち着く居場所（桐山/空野）3 ページ13

(誠也side)
スタッフさんと打合せとって、終わって
リハ行くために一瞬
ステージ裏を通ったら、
照史くんに呼び止められた。

照史「誠也」

誠也「はい」

照史「A、ちょっと怪我したから俺らん楽屋で手当てしとる」

誠也「え…！」

まさかの報告に驚いとったら、

照史「その階段とこでジャンプして遊んどって
足ぶつけただけやから、たぶん心配ない。
フツーに歩けてたしな」

言われて、ホッとすると同時に、
またやっとったんかと思って頭を抱える。

誠也「うわ、ホンマにごめんなさい！
あとで叱っときます」

照史「いや、ええよ。手当てついでに、ちょっとAにお灸据えとくか」

誠也「え、照史くんがですか…？」

照史「そんな引いた顔せんといて。小2の子にそんなキツく怒らへんわ」

誠也「いや、ちゃいます、空野が生意気なこと言うたり失礼なことせえへんか心配で…」

照史「そんなん大丈夫や。
それよりAも誠也の大事なメンバーやろ。
A慣れてへん分、
テンション上がりすぎてこれ以上怪我さした可哀想やしな。
今日はAが慣れてへんとこで
いつも居らへん俺らも居って、
楽しいこともいっぱいあって落ち着かへんねやろけど。
一旦落ち着かすためにも、ちょっと俺からお灸据えたるわ」
空野が朝からそわそわしとって
妙なテンションの上がり方してたんも、
照史くんもちゃんと見てくれてた。
…まあ、そんぐらい目につくぐらいやんちゃ
やったいうことでもあるけど。。。
「Aまだ小っちゃいから、アウェイやった余計はしゃぐんやろ」て照史くんは付け足して、
しょうがないって顔で笑って。

スタッフさんが大きな声で俺を呼んどる。
誠也「はい…それやった照史くん、お願いしますっ」

頭を深く下げたら、照史くんから
「任せとき」言われて
少しホッとして頷いてから、

スタッフさんに「今行きますー！」て
返事しながら呼ばれたほうに走ってった。