少し落ち着く居場所（桐山/空野）※ ページ11
空野Aくん小2、架空のWESTツアーバック設定
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(誠也side)
急遽WESTさんの大阪公演だけ
バック付くことなって、
今日はその初日。
そもそも、バックの経験がほぼない空野は
朝、会場に着いたときからそわそわしとった。
誠也「空野、ちょっとは落ち着き」
『はいっ』
そう返事はするけど、
他の小っちゃい子らとお揃いの衣装の、
どう考えても空野にはデカイ
膝下まで隠れるTシャツを着とる空野は、
いつも以上にちょこまか走り回って、
じっとしとるときがないぐらい、
余計に動き回っとる。
誠也「どこ行くねん」
それも聞いてへんぐらい、
素速くどっか行ってまう。
大晴「A、待って。今度はどこ行くん」
大晴が困りながら追っかけ回しとるけど、
全然聞いてへん。
ステージ裏でリハのスタンバイしとるときやった。
ステージ裏やから電気暗めでよう見えへんのに、
空野が階段の
4段目から下までジャンプして跳んで遊んどる。
俺が何か言う前に、
正門がとめた。
「A、何してんねん」
もう一度階段を昇ろうとしたところを、
腕を掴まれて止められて、
空野が正門を見上げる。
正門「階段で遊んだアカン。それはここも同じ」
パァンッ！
Tシャツですっぽり隠れたお尻を、
正門から一発引っ叩かれて、
『うわぁっっ』
と跳び上がった空野は『ごめんなさい…』
てお尻押さえて見上げとる。
正門「危ないで。やめとき」
『はぁい』
正門「またやったらホンマにお尻ぺんぺんやからな」
『わかったぁ…っ…』
暗がりでよう見えんかったけど
両手でお尻さすってべそかいとる。
『…もうおしりぺんしたやんかぁ…っ…
っめっちゃ痛かったぁ…っ』
正門「ん？まだ足りひんかった？
あと10回しとく？」
べそかきながらも減らず口を叩く空野に、
正門がわざと空中で手を振り上げて振り下ろして
お尻叩くすぶりみたいなんをして見せたら、
空野は『イヤ…！いらん！ごめんなさいっ』
て慌てて逃げてった。
正門「また走ってる…！
走ったアカン！」
『はぁいっ』
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年6月23日 10時
