怒られても、いい日（正門/）3 ページ2
(大晴side)
『もうそんなんせえへんもんっ』
小島「ええから早よ脱げ」
大晴「いつまで半分腕出してん」
そうやって着替えて本番を迎えた。
公演終わって、帰り支度もやっと終わって、
もうそろそろA連れてホテル帰るか、
思ってたときに、
ふと見たらAが、
暇を持て余して
空っぽのペットボトルをコンロの上にかざして
静かに、めちゃめちゃイキイキした目で
火ぃつけて
ペットボトルが溶けてくんを見てて……！
大晴「A、危なっ…」
『え？うわっ！あっち…っ！』
声をかけた途端、Aが振り返って
ペットボトルの溶けてるとこを
ちょっとAの肘にぶつけて
ペットボトルをぶん投げた。
小島「何してんっ」
慌てるこじと、
「ドア開けろ、換気扇回せ」言うて
落ち着いてるリチャくん。
晶哉「ちょっ……A、ここ冷やしとき」
て洗面台にすぐ連れてって
Aの肘を水で冷やさしてる晶哉は
誰よりも落ち着いてる。
晶哉に腕を支えられて冷やしてるAは、
誠也くんから「お前、何してんねんっ」て怒られてる。
当たり前や。一瞬目ぇ離したらこうなるんやから。
誠也「なんで火ぃ着けてん」
『やってみたどうなるかな思ってん。』
誠也「火で遊ぶなっ」
『だって…』
洗面台でまだ肘を冷やしながら、
拗ねたみたいな顔で下を向くA。
リチャ「まあ、Aは料理できるから
普通にコンロは使えるんはわかるで。」
リチャくんにそう言われて、
Aは少し顔を上げた。
リチャ「でも、火で遊んだアカンやろ」
『はい……。。。』
誠也「大丈夫やんな？そんなひどい火傷やないやんな？」
『んー痛ない。たぶん大丈夫。』
晶哉「パッと見どこかわからへんぐらいなんで、
たぶん大丈夫そうです」
誠也「それやったええけど。。。」
ソファのとこで晶哉がAの手当てしてくれてるんを
横で見ながら待ってたら、
まっさんが来た。
正門「A、火傷大丈夫か？」
『だいじょーぶ。』
正門「火遊びはアカンで。朝言うたばっかやんな？」
『…だって……ちょっとやってみたかって……』
Aが言い訳してもごもごしてたら、
晶哉がAの肘にガーゼをテープで留め終わった。
晶哉「はい、これでええで。もし痛かった誰かにすぐ言い？」
『おん。お兄ちゃんありがとお』
晶哉「ホテル帰ってから風呂入るんやったら大晴くんにまたやってもらい？」
晶哉はそれだけ言って、
スッと帰ってった。
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年6月23日 10時
