A! と驚く僕の夢12 (ページ28)

今日:16 hit、昨日:20 hit、合計:35,360 hit

ひとりで意地を張ってたら（リチャ末/正門）3 ページ28

(正門side)

正門「はい…でも仕事に穴開けたなくて…」

そのときになんか気づいたら肘痛くて、
気にして自分の腕を見てたら、

リチャ「倒れたとき打ったんやろ」

言われた。

リチャ「頭打たんかったん、誰が支えたと思う？」

正門「晶哉…？」

リチャ「まさかのAやで。咄嗟に頭打たんように支えたって」

晶哉「正門くんが急に倒れたから、A、びっくりしてめちゃめちゃ泣いて大変でしたよ」

-----
『…っ正門くんっ！？』

急に正門が倒れたとき、

Aはすぐ隣りにいて
咄嗟に素速く動いてなんとか頭だけ支えた。

スタッフたちがロケバスに正門を運ぼうとしている中、

『…っ…ひっく…ひっく…おれがっ…しんどい言うてばっかで…っ
っじぶんだけっ……っ…たすけてもらって…っ
正門くんがっ…具合悪いの…ぜんぜんきづかへんかったっ…っごめんなさい…っ…』

とAはびっくりして泣きじゃくっていた。

晶哉「別にAのせいやない。
大丈夫やから、そんな泣かんとき？」

『でもぉ…っ…ぅっ……っ…』
-----

リチャ「ここ戻ってきてからも泣いてたで？」

戻ってきたってことは、
ここは局かスタジオの医務室か。

正門「それは可哀想なことしました…」

誠也「まあええわ。今日は送ってくから休んどき」

ぐったり重い体で、
家に送ってもらってなんとか休めた。

2日後にはもう体調は万全で、
ダンスレッスンに行ったら、
『正門くん〜！』っていきなり抱きついてきたA
の相手してたりしてたら、始まる前にもう

誠也「正門、今日終わったあと残って」

言われた。

え…！？俺、何かした…！？

誠也くんの雰囲気に焦って
「俺、何かしました…！？」
って直接聞いてしまった。

誠也「終わったら話す」

え…！？そんな怒ってる…！？

そう言われたら口に出して聞けへんけど
気になってしょうがないみたいなのを
表に出してしまってて、

呆れたように誠也くんが「そんな気になるんやったら
空野に聞いてみ」言うてくる。

正門「A」

『ん〜？何？正門くん』
Aもすっかり元気になってて、
いつもどおり笑顔で見上げてきた。

なんとなく恥ずかしくて小声で聞いてしまう。
正門「俺、なんか誠也くんに怒られるようなことした…？」

『えー？知らん。正門くんが？怒られることあるん？』
Aはそう言って笑ってる。