A! と驚く僕の夢10 (ページ27)

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ちょっとの積み重ねが…（正門/）5※ ページ27

(正門side)

足でお尻をかばってきたA。
小っちゃな足をそっと下ろさせた。
お尻には何個も手形重なって赤くなってるし、
小さな背中がひっくひっく泣きじゃくって揺れてるのも
無理ないほど我慢できひんのはわかってる。

正門「まだ遅刻2回分にもならへんけど？」

『ごめんなさいっっ…もうゆるしてぇぇっ
うわぁぁぁぁぁんっ』

正門「10分だけの遅刻8回なら「ちょっとだけ」やって
自分で言うたやんな？ちょっとだけなら我慢できるやろ」

言いながら、Aの小さな両足を足で挟んで
暴れられへんようにしたら、
Aが大きな泣き声を上げた。
『うわぁぁぁぁぁぁんっっごめんなさいっっもうがまん…っでけへん…っからぁぁっ…っごめんなさいっっごめんなさいぃぃぃぃっっ』

正門「はい、17。」
パァンッッ！！！
『っっっ！！いや゛ぁぁぁぁっっいたいぃぃぃっっ！！』
赤いお尻を引っ叩いたら、小さな背中が勢いよく反った。

正門「18」
パァンッッ！！！
『ふぎゃぁぁぁぁっ！ごめんなさいっ…ちょっとやない…っっちょっとやなかったぁぁぁっっ』

正門「19」
パァンッッ！！！
『い゛だぁぁいっっ！！おねがいやから…っもうゆるしてぇぇぇっっうわぁぁぁんっ』

正門「20」
パァンッッ！！！
『っっいたいよぉぉっっ正門くんっ…ごめんなさいぃぃぃっっうわぁぁぁぁぁぁんっっ！！！』

逃げられへん赤いお尻をうごめかせて
わんわん泣くAのお尻に手を乗せたまま
言い聞かす。
正門「Aが「大丈夫や」思てたちょっとの遅刻で、
スタッフさんたちの信用失うんやで。
その場で何も言われへんでも「もうコイツと仕事したないなぁ」て心の中で思われるだけや。
Aがそう思われたら、Aも俺らも、
何のチャンスもなくなるで。小っちゃい遅刻で。
それでええの？」

『…ひっく…ひっく…ごめ…っなさいぃ…っっ…っ……っ
それは…っ…いややぁ…っ…ひっく…ひっく…』

正門「誰にも怒られへんからって、
勘違いしたんとちゃう？遅刻はアカンで。
ちょっとの時間でも。」

『…ごめんなさっ…っ…もうせえへんっ…っ…ひっく…ひっく…』