A! と驚く僕の夢10 (ページ29)

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ちょっとの積み重ねが…（正門/）7※ ページ29

(誠也side)

小島「何をしたん？A」

俺らの姿を目に留めて一旦手を止められた様子の
Aに小島が入り口入ったばっかのとこで
あわあわしながら問いかけた。

確かに、その聞き方になるぐらい厳しくお尻叩かれてた。
足も挟まれて押さえられてるし、
お尻は赤くて痛そうやし。

『…っいっぱ…っぃ…っちこっ…っぅ…したぁ…っっ…っっ…
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっごめんなさいぃぃぃっっ
っ…ひっく…ひっく…ちこくした…っじかんぶん…っっ
おしりぺんぺんやってぇえ…っっうわぁぁぁぁぁぁんっっ
でももうむりやぁぁぁっ…』

わんわん泣いてるAを見たあと、
正門と目が合った。

誠也「何回なん？」

正門「80です」

誠也・小島「はちじゅう！？」

思わず声が揃ってもうた。
だってさっきまだ40とか数えてへんかった？
半分でこれってこと？？

正門なら途中で終わりにせえへんのわかってるんか、
小島はたぶん見てられへんくて
荷物だけ置いてそーっとその場を去った。

正門「まだ半分やんな？」

『うわぁぁぁんっごめんなさいぃっっ…もうせえへんからっ…正門くん…っうわぁぁぁぁぁぁんっっもうゆるしてやぁぁぁっっ』
俺は、幼い泣き顔で必死なAの近くに行った。

正門にだけ聞こえるように、
「ちょっとだけ手加減したり？このあと稽古やで」
て言うてしまった。
もうAのお尻赤いし限界やろけど、
正門は冷静に最初に宣言した数はお尻ぺんぺんするやろな、
てわかるから。

手を止められてる間もモジモジして赤いお尻の痛みに
堪えてるAの、
押さえられてた手も、
前で正門のズボン掴んで堪えてた手もそっと掴んで、

Aの頭の方にしゃがんで
涙で濡れた小さな両手を握った。

『せーやぐんっっごべんなだいぃ…っいっぱい…っちこくしててん……っっひとりんときぃぃ…っっ』
めちゃめちゃな泣き顔で、
大っきな瞳に涙溢れさせて見つめてくる。
いっぱいお尻叩かれて素直になってんな。

誠也「それはアカンな。あと40回やろ？
頑張って我慢して反省しい？」

『うっ……うっ……っうわぁぁぁぁぁぁんっっ』
その言葉にも泣き顔をゆがませて大泣き。

正門「あと40な。41、42、…」
パンッッ！パンッッ！パンッッ！パンッッ！パンッッ！パンッッ！パンッッ！パンッッ！パンッッ！パンッッ！
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっいたいよ…っいたいよぉぉっごべんなだいっっふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ！！』