【wrwrd】さァ、選べ。【男主】 (ページ3)

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選択ページ3

......必死で生き延びてたってのに、いきなり敵の総統と御対面とはな......

「やァ、私は我々軍総統、グルッペン·フューラーである。先の戦では指揮を務めた。」

足を組、威圧感のある座り方で俺の前の男は言った。
コイツが、俺達の国を......家族を、友達を......。

苛立ちや憎しみ等の感情が改めて込み上げて来たが、ここで今抵抗しても殺されるだけだ。

総統さんの後ろに立つ二人――煙草を咥えた眼鏡の男とさっきの、マフラーを着けた赤目の男――の威圧が半端ない。総統の圧力に加わって更に後退りしたくなる。

煙草を咥えた男はにこにことしているが、そのせいで何を考えているのかわからない。

俺を連れてきたマフラーの男はずっと俺を睨み付け、「不審な動きがあれば殺す」というような敵意剥き出しの眼差しで居る。

「......名を聞こう」

「Aです」

俺が圧力に負けそうになりながらも答えると、総統さんは復唱した。

「A、か。良い名だ」

「そうだな......トントン、幹部を集めろ。5分以内。」

総統さんは顎に手を当て少し考えるような仕草をしたかと思えば赤目の彼にそう告げた。

彼は走りだしその命を遂行しに行ったようだ。