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虫眼鏡side


あーあー、としみつもりょうくんも思ってることが

顔にも口にも出すぎててAが困ってるよ。


お互いにAのこと好きで狙ってるのバレバレで分かりやすすぎ。


これは2人ともAに嫌われて終わりだな、きっと。


こんなのを見てAはどんな顔して…って、あれ?


「A、どうしたの?」


「……」


Aは答えない。


じっと交差点の向こうを見つめて、そこから目を離さないでいる。


と、いきなりAがりょうくんに抱きついた。


いや、僕には何かから姿を隠したように見えた。


「え、A」としみつが驚いた顔で見つめる。


振られたとでも思ったのだろうか、ちょっとしょんぼりした顔。


でも、りょうくんの顔はまだ深刻だ。


りょうくんが覗き込んでいるAの顔は青ざめ、体は震えていた。

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作者名:リオ | 作成日時:2018年9月10日 7時

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