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1番最初に私が思ったのは、あれ?意外と平気かも、だ。
といってもちゃんと目が合ったわけじゃなくて、
彼らは皆私を気遣って目をそらしてくれている。
「大丈夫…?A」兄はずっと心配しているみたいだ、
私も彼らを交互に見つめてキョロキョロしている。
「平気だよ」どうしてだろう、
さっきは猫を前にしたネズミみたいに恐怖に立ち竦んでしまった。
兄の存在はかなり大きいんだろう。
そばに居てくれるだけでかなり落ち着く。
今兄がいなくなったらどうなるんだろうか。
「大丈夫そう?」小柄な人が口を開く。
眼鏡の奥の目が合ったけれど、全然平気だ。
むしろすぐに「大丈夫ですよ」と言葉が出るほどだった。
なんでだろ、人柄の良さそうな顔のせい?
さっき怯えてしまったのは身長の差のせい?
自分でもよく分からなかった。
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作者名:リオ | 作成日時:2018年9月10日 7時