memory -J.F×K.O-

1 cigarette ページ3

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Joichiro side

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だいぶ日が沈むのも早くなったこの季節、ベランダに出るにはパーカーも必要やな、などとぼんやり考えながら箱から出した煙草をくわえ、百円ライターで火をつけた。


「一口ちょーだい」

「ダメ。…つか服着ろや」



素っ裸で寝惚けた顔のままベランダに出ようとする大橋を半ば押し込むようにして部屋へ戻す。
しばらくしていつものように俺の服を勝手に着た大橋がベランダに出てきた。


「はい、パーカー。寒そうやから」
「なあなあ、ごはん食べたら、」


もっかいしよ？なんて甘ったるい声で囁くこいつは18歳の現役男子高校生。俺は大学3年生。


なんでこんなオッサンの俺とばかり遊ぶのか知らないが、取り敢えず今日はもう腰が限界だ。


それでもその甘い誘いを断ることが出来ないのは、大橋のことが好きだから。セ フレで、男で、年下のこいつのことが。


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