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# 24 ページ25

「ま、待って!いきなりどうしたの…?」

「どうしたも何も。僕とこういう事をするのは不満かい?」

「ふ、不満というか…その…」


なんだか初めて会った時と雰囲気が違う。
初めはもっとこう、可愛い少年みたいな感じだったような。
でも今はどことなく恐ろしい雰囲気というか、まだ本性は表していないのだろうが、この少年あれだ。
あいつと同じ感じがする。関わっちゃいけない人だ。

この際もう逃げよう。でも逃げると言っても気づかれない感じに。



「ち、ちょっと場所を変えない?ほら、こんな人気の少ない場所じゃなくて…」

「君、僕から逃げようとしてるんだろ?」

「い、いやぁ…?」

「隠したって無駄だよ。それとも何?もしかして僕の正体でも見抜いた?」


正体!?やっぱりこの少年関わっちゃいけない人!?正体なんて何もわかっちゃいないが、急に声のトーンが変わったというか、とにかく本当に怖い。


「何をそんなに怯えている?別に僕は君に危害を加えようとしている訳ではないよ?」

少年が、座っている私の足に馬乗りになるようにして乗っかる。
怖さに顔を背けようとしたが、顎を掴まれてしまいそれすらも出来ない。
完全に逃げられなくなってしまった。
ますますこの少年のことがよくわからなくて怖い。


「さっきの、もう一回。今度は少し口開けて」

「い、嫌ですよ!」

「何?僕に対して抵抗でもするの?」


口を抑えて止めようとした。が、その腕も掴まれてしまった。
そのまま成す術もなくまた口づけされた。

こんな自分よりも小さい少年にやられるがままでいられるかと口は開けないようにしていたが、無理矢理こじ開けられ更に口の中に舌が入り込んでくる。


「…っ、んっ…、ん」



こんなに口の中を掻き乱すように舌を入れられてはどうしたらいいのかも分からない。
だんだんと息苦しくなってきたが、それでもやめてくれるわけもない。


「…んっ…も、むり…」

「ははっ。良いねぇその顔」


ちゅ、と耳朶、首筋、鎖骨、喉とキスをされる。
くすぐったさに声が出そうになるのを必死に抑えていたが、いきなり首筋に強く吸われたような感覚を覚えた。


「い、今何して…」

「ん?まあ、そのうちわかると思うよ」


何か含みのあるような笑みを浮かべる。
怖い。こんなに身の毛がよだつような恐怖、初めてかもしれない。

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(プロフ) - やっぱりタリヤちゃんのベルトはエッッッッッチベルトですよね〜!!表現が分かりやすかったので凄くドキドキしながら見させていただきました〜!!好きです🥹🫶 (10月5日 15時) (レス) @page40 id: 2e07dff5be (このIDを非表示/違反報告)
ららな(プロフ) - 初コメ失礼します🙇‍♀️とても面白くドキドキしながら拝見させてもらっています笑無理しない程度で頑張ってください!応援してます🔥 (2023年2月25日 15時) (レス) @page40 id: 58171cba1a (このIDを非表示/違反報告)
音羽すず(プロフ) - ゆっきーぷさん» いえいえ!長らくこの作品を読んでくださってありがたい限りです! (2022年12月27日 15時) (レス) id: 07f0f0245e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきーぷ - 何度もすみません… (2022年12月27日 12時) (レス) @page37 id: 01a1df8e04 (このIDを非表示/違反報告)
音羽すず(プロフ) - ゆっきーぷさん» なるほど…思いついたら書きますが、申し訳ないですがもしかしたら書かずに完結してしまう可能性もあります…。 (2022年12月27日 0時) (レス) @page36 id: 07f0f0245e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音羽すず | 作成日時:2022年7月21日 21時

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