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本来なら突き飛ばしてるが、この状況で突き飛ばすと私にも被害が及ぶから出来ない。
何も抵抗する術もなくベッドに連れてこられた。
「タルタリヤさんも一緒に寝るんですか…」
「もちろん!」
なんでこんなに上機嫌なんだ…そんなに機嫌が良いと恐ろしさすら感じる…。
「じゃあ君が壁側に寝よう。万が一ベッドから落ちると悪いからね」
寝てる時寝相が悪いと見せかけて落としてやろうか…。
でも言われるがまま私がベッドの壁側、タルタリヤさんが外側に寝ることにした。
「やっぱり二人で寝るのは狭いですよ…」
シングルベッドに二人で寝るのはやはり無理があるように感じる。
既に電気は消しているのだが、何となく向かい合って寝るのは気まずいため壁側を向いて寝ることにした。
というかそうじゃないと緊張して眠れない。
「別に俺に抱きついて寝ても良いんだよ?」
「出来ませんよそんなこと…」
抱きついて寝る?そんなことしたら私の心臓が持たない。
こんな奴相手に取り乱すなんて心外だが、流石に男性相手に抱きつきながら寝るなんてこと到底私には出来ない。
「だったら俺が抱きついちゃおっかなぁ」
「え、ちょっと、え!?」
壁側を向いている私に、後ろから抱きついてくるタルタリヤ。
抵抗しようにも、後ろから抱きつかれている状態では身動きすら取れない。
「あの、動けないんですけど…」
「うん。動けないなら何されても抵抗できないね」
何を言っているんだと思っていたその瞬間、後ろから私の耳に息を吹きかけてきた。
以前耳が弱いとバレてしまった以上、否定することも我慢してやり過ごすこともできない。
「う、やめてくだ……ん!?」
「息吹きかけただけでそんなになっちゃうんなら、耳の縁を舌でなぞったらどんな反応するんだろうね?」
耳の外側に舌の生暖かいぬるっとした感触が伝わる。
耳に息を吹きかけられただけではくすぐったいに近い感覚だったが、舌で舐められてはそんなものじゃ済まない。
「も、本当いい加減に…うぁ…っ」
「そんなに壁際で甘ったるい声漏らしてたら、隣の部屋に聞こえちゃうかもよ?」
それも耳元で話されるものだから、余計に力も入らずどうすることも出来ない。耳元で囁く声が私の脳を刺激する。
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蒼(プロフ) - やっぱりタリヤちゃんのベルトはエッッッッッチベルトですよね〜!!表現が分かりやすかったので凄くドキドキしながら見させていただきました〜!!好きです🥹🫶 (10月5日 15時) (レス) @page40 id: 2e07dff5be (このIDを非表示/違反報告)
ららな(プロフ) - 初コメ失礼します🙇♀️とても面白くドキドキしながら拝見させてもらっています笑無理しない程度で頑張ってください!応援してます🔥 (2023年2月25日 15時) (レス) @page40 id: 58171cba1a (このIDを非表示/違反報告)
音羽すず(プロフ) - ゆっきーぷさん» いえいえ!長らくこの作品を読んでくださってありがたい限りです! (2022年12月27日 15時) (レス) id: 07f0f0245e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきーぷ - 何度もすみません… (2022年12月27日 12時) (レス) @page37 id: 01a1df8e04 (このIDを非表示/違反報告)
音羽すず(プロフ) - ゆっきーぷさん» なるほど…思いついたら書きますが、申し訳ないですがもしかしたら書かずに完結してしまう可能性もあります…。 (2022年12月27日 0時) (レス) @page36 id: 07f0f0245e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音羽すず | 作成日時:2022年7月21日 21時